森保一監督(撮影:森雅史/日本蹴球合同会社)

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12日、森保一監督は2019年1月に開催されるアジアカップに向けた日本代表メンバーを発表した。年末から合宿が始まり、年初にはUAEに飛んで開幕を迎えることになる。

森保監督はこの大会の戦略をどう考えているのか。今回もロシアワールドカップのときのポーランド戦のようなグループリーグ第3戦となる可能性がある。

日本の日程は
1月09日 トルクメニスタン戦(アブダビ)
1月13日 オマーン戦(アブダビ)
1月17日 ウズベキスタン戦(アルアイン)

3位でも成績によっては決勝トーナメントに進出する可能性はあるが、その場合、他のグループの結果によって左右され対戦相手が代わるので戦略的には難しくなる。そのため、1位か2位で抜け出すほうがいいだろう。

もしグループを1位で抜ければ
1月21日 E組2位(シャールジャ)
1月24日 準々決勝(アブダビ)
1月28日 準決勝(アルアイン)
2月1日 決勝(アブダビ)

ところが2位で抜けると、
1月21日 B組2位(アブダビ)
1月25日 準々決勝(アルアイン)
1月29日 準決勝(アブダビ)
2月1日 決勝(アブダビ)

となり、移動と試合間隔を考えると2位になったほうが有利だ。では、森保監督はウズベキスタン戦であえて勝点を調整すると考えているのか。

「2位抜けのほうが移動が楽でコンディションもよりいいものになる。しかしながら、1試合1試合勝ちにこだわっていこうという気持ちでいるので、まずは1位抜けして条件がどうであれ、我々は勝利を目指して戦っていきたいと思います」

森保監督はそこまで真顔で言うと、すこし笑みを交えた顔で続けた。

「結果はやってみないとわかりませんので、その時点でどうなっているかで考えたいと思います。まずはタイトルを獲るということとチームが成長するということを考えて1試合ごとの勝ちにこだわっていきたいと思います」

どうやら森保監督はすべての試合で勝利を目指すという姿勢のようだ。ただしチームのコンディションによっては柔軟に変更することも考えるのだろう。その勝利に貪欲で、かつ柔軟な部分が森保監督の特徴と言ってもいいだろう。

【森雅史/日本蹴球合同会社】