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ダメ!ダメよ!お金はダメ!

一体何をせよと言うのかと、僕は戸惑っています。本日12日発売の東京ニュース通信社「TVガイド」誌の付録、「リバーシブル仕様 羽生結弦選手ポチ袋」なるブツを「とりあえず買った」あとで、はてどうしたものかと首を傾げる今。新たな羽生氏グッズは、まったくもって用途不明です。

だって、ポチ袋って「誰かにあげる専用」のグッズでしょう。誰かに何かをあげるときに剥き出しだとみっともないから、ちょっとした袋に入れるわけじゃないですか。より具体的に言えばお年玉、つまりお金を入れて誰かにあげるための袋でしょう。つまり、このグッズは自分の手元に残らないわけです。

「やぁ梨花ちゃん、元気かな」
「あけましておめでとうございます!」
「おめでとう」
「フモさんの応援のおかげで優勝できました!」
「いやいや梨花ちゃんの実力だよ」
「いつも応援ありがとうございます!」
「それはさておき、お年玉をあげよう」
「うわー、ありがとうございます!」
「優勝のお祝いも入れておくからね」
「うわー、ありがとうございます!」
「衣装代にでも使うといいですよ」
「うわ、おもーい!」
「気持ちも重いタイプですからね」
「すごい!100万円!」
「なーに、お小遣い程度ですよ」
「じゃ、練習にいってきます!」
「はい、いってらっしゃい」

みたいなときに!あげる用の袋でしょう。そのとき、相手とコチラの感情として「羽生結弦氏ポチ袋」はどう映るのか。全然興味のない人にあげたとき、「え…?何でこのポチ袋なんだろう…?」「ダメってことはないけど、主張強すぎじゃね…?」「ていうか、こんなの売ってるんだ…すげぇな…」って妙な空気になったりしないですかね。たとえば、もらったお年玉がイチローポチ袋とか、もののけ姫ポチ袋だったりしたとき。全然ダメじゃないけど、「この人は何故わざわざコレを…?」と気にならないでしょうか。

逆にお互いに気持ちが通じ合う同士のときは、「え!?羽生結弦氏ポチ袋をもらっていいんですか!?むしろ中身より価値ありません!?」みたいな話で中身の存在感が薄れてしまいませんか。「あなたのおじいさんが残した本当の財宝は、この封筒に貼ってある切手…戦前にわずかに作られた希少な切手だったんですよ!」みたいな感じで、ポチ袋のほうを後生大事にとっておくみたいな逆転現象が起きたりしないでしょうか。

いずれにせよ、使い道が難しいというか…。

まぁそんなこと考えて出版社も企画出してないとは思うけど…。

どうすりゃいいんだこの袋…。

↓とりあえず無意識に買ってはみたものの、どうしよう?


小銭入れて近所の子どもにでも配るか…?

でもなんか、通報とかされそうだな…。

「羽生結弦氏ポチ袋で小銭を配る不審者に気をつけましょう」とか言われそう…。

その場合、ポチ袋の柄は無関係かもしないけど…。

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並み居るジャニーズをおさえて、表紙の一番上に書かれた付録のご案内はコンビニの棚でも一際異彩を放っています。綴じ込まれている巻末部分は雑誌全体のなかでも目立つスペース。そこにやや厚手の紙が2枚。ミシン目が入れられており、切り取って組み立てろということのよう。さすがに組み立て済みのポチ袋を入れてくれるほど優しくはありませんでしたが、ジャニーズに匹敵するVIP待遇です。

冒頭には「作ってたのしい!贈ってうれしい!」と僕の疑問を先回りするかのようなキャッチフレーズが添えられています。「もらってうれしい!かどうかはワシらは知りません」という投げっ放し感には、「もらってうれしい!」も書いておきなさいよと僕も突っ込まずにはおれません。僕は「もらってうれしい」かどうかは心配してないんですよ!「もらったあとで僕をどういう目で見てくるのか」が若干気になってるだけで!「なんで、このオジサン、この袋なんだろう…?」っていう目が不安なだけで!

↓ポチ袋はこんな感じで綴じ込まれていました!


両面に羽生氏が印刷されており、組み立て方によって好きなほうの写真を表にできる仕様!

メッセージを書き込む場所も両面についていますよ!

写真は全部で8種類。それぞれにタイトルが添えられ「笑顔満開Ver.&氷上のプリンスVer.」「爽やかな流し目Ver.&あなたと約束Ver.」「癒しスマイルVer.&勇ましき横顔Ver.」「美しきたたずまいVer.&この笑顔が見たい!Ver.」がセットとなっています。衣装は公開練習日のものと思われるアンダーウェア姿5点と、今季のショートプログラムOtonalの衣装1点、今季のフリープログラムOriginの衣装2点。

「常識的に考えて平昌のSEIMEIちゃうんけ!」
「完全に現在進行形ファンのセレクトやん!」
「SEIMEIならワンチャン、旧年名場面風なのに」
「現在進行形の恋心があふれてるやん!」
「しかも、どっちかの面がアンダーウェア!」
「必ずアンダーウェア面が入るシステム!」
「ブロマイドを他人に渡すシステム!」
「もらってうれしいのは間違いないとしても」
「半分疑問が残る謎のお年玉になるやん!」
「半分不思議オジサンになってまうやん!」
「僕の好きな歌を集めたカセットテープなみの自己主張!」

ダメだ、これはあげるものじゃない。ファン同士で交換するのはアリかなーと思うけれど、親戚の子ども相手に出たとこ勝負するにはハードルが高すぎる。子どもを経由して「ママー、オジサンからコレもらった」って伝わったときの、その場で自然なフォローができないシチュエーションにも不安が残るし。ママがファンならいいけれど、ママがファンじゃなかったときに僕を見る目がどういう感じに転ぶか読めない!

「そうだ、自分で自分にあげよう」

書きながらしばし考えた結果、このグッズは自分で自分にあげる用という結論に至りました。そして、その結論に至ったとき、ビビッとドキッと電気が走りました。「羽生氏からお金もらう感覚…」「お金もらうことの背徳感…」「いや…ダメ…お金なんていらない…という悶え感!」とグッと盛り上がってくるものがあります。自分で組み立て、自分に贈る背徳のお年玉。このグッズはそういう一人遊び、言うなれば「ハニュ活」用なのかもしれませんね!

↓その用途では「あなたと約束Ver.」がピッタリだと思います!

「ゆづ、今日はきてくれてありがとう…」
「うん、怪我が治ったらまたくるよ」
「クリスマスには会えるかな…?」
「ごめん、今はまだわからないんだ」
「そう…そうだよね…」
「私、予定なにもないから」
「私、クリスマス予定なにもないから」
「毎日すっごい暇だから」
「フラッときてくれていいからね…」
「ずっと家にいると思うし」
「ひとりでもパーティーする派だし…」
「ひとりパーティーバーレルだし…」
「イブは大阪なんだよね…?」
「だから、逆シンデレラエクスプレスだね…」
「雨は夜更けすぎに…」
「雪へと変わるだろう…wow wow」
「Silent night、Holy night…」
「ごめん、今はまだわからないんだ」
「いいの、いいのいいの」
「無理しないでいいから」
「今は右足のことだけ考えてて」
「もしかしたらでいいから…」
「可能性だけでいいから…」
「ねぇ、トロントのクリスマスはどんな感じ?」
「やっぱりホワイトクリスマスなのかな…」
「キレイだろうなぁ…」
「もし大阪じゃなかったら」
「それはそれで素敵だよね…」
「でも、もし大阪だったら」
「ホワイトじゃなくてもいいから」
「一緒にイルミネーション見れたらいいな…」
「東京駅から伸びる御幸通りは」
「星の海みたいに輝くの」
「手袋を忘れた私が指に息を吹きかけると」
「あなたがそっと握ってくれて」
「そのままふたりは並んで歩くの」
「なーんちゃって」
「ごめん、表彰式があるから間に合わないと思う」
「ごめん!そうだよね…」
「大阪に行ったら、表彰式出ちゃうもんね」
「私が大阪に行かないとダメだよね」
「そうだそうだ、そうでした」
「私、予定何もないし」
「クリスマスも予定何もないし」
「ずっと家にいるくらいなら」
「お出掛けしたほうが絶対いいし、うん」
「道頓堀でグリコポーズとかもいいよね!」
「ごめん、次の日メダリスト・オン・アイスだから」
「ごめん!そうだよね…」
「お仕事つづいてるもんね…」
「お身体のケアもあるし…取材もあるし…」
「忙しいよね…」
「ごめん、そろそろ行かなきゃ」
「うん、そうだね…」
「飛行機だから余裕もって移動だよね…」
「お財布とスマホ持った?」
「チケットとパスポートは大丈夫?」
「西川のハンドタオルここに入れとくからね」
「空港には…行かないほうがいいよね…」
「じゃ、ここで…」
「はい、少ないけどコレ」
「いいよ…」
「いつも悪いよ…」
「いつもお世話になってるから」
「泊めてもらってるから」
「ホテルより落ち着くし」
「ここなら誰もこないし」
「秘密の隠れ家をいつもありがとう」
「だから、少ないけどコレ」
「私、お金とかそういうんじゃないよ…」
「お金とかそういうんじゃないから…」
「でも、もらったほうがいいなら…」
「そのほうがあなたがいいなら…」
「いつも、ありがとね…」
「うん、気にしないで」
「じゃあ、いってくる」
「うん、いってらっしゃい」
「またきてね…」
「うん、くるよ」
「きっとだよ…」
「約束する」
「約束だよ…」
「約束……したよ……」
「きっと君はこない…」
「ひとりきりのクリスマス・イヴ…wow wow」
「Silent night、Holy night…」

みたいな!

遊びを!

お楽しみいただけるグッズ!

ということなんじゃないでしょうか!


【新品】【本】週刊TVガイド(関東版)
価格:429円(税込、送料別) (2018/12/12時点)


自分で自分にお年玉をあげればポチ袋も手元に残りますし、羽生氏からお金をもらう感覚も味わえて一石二鳥。お金も減りませんし、いいことずくめです。あとは試合やショーの機会に、このポチ袋で羽生氏にお手紙を渡すのもいいかもしれません。「ワシのポチ袋でワシへの手紙が届いた」という体験、誰にでもできることではありませんし、なんならそこに「ワシの切手が貼ってある」という組み合わせも羽生氏ならば可能。プレゼントボックスに投げる系なので切手は必要ないのですが、手元に届いたときに楽しんでもらえるように思います。次の機会には、僕もコレで手紙を届けようと思います。

これからお買い求めの方にひとつアドバイスさせていただきますと、リバーシブル仕様ということで全8種類をズラッと並べるには最低2冊買う必要があり、さらに美品を手元に残すには保管用の3冊目が必要であるということでしょうか。コンビニで同じテレビ情報誌を3冊買うのは若干悪目立ちするかもしれませんので、店を転々としながらお買い求めいただけるとよいのではないかと思います。1冊なら、ただテレビ番組表が欲しいだけの人ですからね!

大阪はわからないけど、さいたまではきっと使えると信じています!