エンゼルス・大谷翔平(左)とアルバート・プホルス【写真:Getty Images】

写真拡大

大谷は2017年、プホルスは2011年に契約「正式な祝日ではないなら…」

 エンゼルスの大谷翔平投手はメジャー1年目の今季、投打二刀流の衝撃的な活躍でア・リーグ新人王に輝いた。エンゼルスと契約を結んだのは、1年前の12月8日(日本時間9日)。実は、2011年の12月8日にエンゼルスはアルバート・プホルス内野手と契約を結んでおり、MLB公式サイトはスペイン語版の記事で「祝日にすべき」と訴えている。

 特集を組んだのは、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」のスペイン語版「Corte4」だ。「プホルスとオオタニは違う年の今日のような日に、エンゼルスと契約した」とのタイトルで伝え、「もし今日がロサンゼルス・エンゼルスでは正式な祝日ではないなら、祝日にするべきだ」と記している。公式ツイッターでもつぶやき、2人がハイタッチする写真も添えた。

 2001年にカージナルスでメジャーデビューして以来、10年連続「打率3割、30本塁打、100打点」を記録し、MVPにも3度輝いたプホルス。2011年は打点が初めて「100」に届かず「99」、打率も.299に終わったものの、37本塁打をマークした。ほぼ「打率3割、30本塁打、100打点」という成績に加え、レンジャーズとのワールドシリーズ第3戦では3打席連続本塁打を放つなど活躍し、自身2度目のワールドシリーズ制覇を達成。この年限りでフリーエージェント(FA)となり、去就が大きな注目を浴びていたが、新天地にエンゼルスを選んだ。

 一方、ポスティングシステム(入札制度)で日本ハムからメジャー挑戦を目指した大谷は、圧倒的な能力に加えて新労使協定では新人と同じようにマイナー契約でのスタートになることもあって、ほぼ全球団が獲得に動いた。米メディアがヤンキース有力と報じる中、“本命”球団は書類選考で落ち、大谷は最終的にエンゼルスを選択。そして、1年目の今季は投打での圧倒的なプレーで二刀流への懐疑的な声を次々と称賛に変え、新人王に輝いた。

 プホルスは全盛期からは衰えを見せているものの、エンゼルス移籍後も100打点以上を4度記録しており、トラウトや大谷をはじめ選手たちから絶大な信頼を寄せられている人格者。引退後の殿堂入りが確実とされる“レジェンド”は、チームの精神的支柱としても欠かせない存在だ。一方、大谷は新たなスーパースターとして、エンゼルスの未来を担う選手。今後の活躍次第で、度々引き合いに出される“神様”ベーブ・ルースのようにメジャーの歴史を変えたプレーヤーとして名を残す可能性を秘めている。その2人が同じ12月8日にエンゼルスと契約を交わしていたのだ。

「Corte4」は「12月8日は普通の日と何ら変わらないように思える。しかし、アナハイムでは祝福される日だ。この日、そして違う年にアルバート・プホルスとショウヘイ・オオタニの獲得を達成した」と言及。エンゼルスにとって、いかに特別な日であるかを強調し、プホルスの契約までの経緯や大谷の今季の成績を紹介している。エンゼルスにとって、大谷がいかに特別な存在と見られているかが分かる特集となっている。(Full-Count編集部)