国外での活躍も目覚ましい実力派俳優:オダギリジョーと、香港の次世代ミューズ:アンジェラ・ユン共演の映画『宵闇真珠』が、12月15日より公開される。監督は、『恋する惑星』(94)『花様年華』(00)などのウォン・カーウァイ監督作品で撮影監督を務め、そのスタイリッシュな撮影技法で注目を集めたクリストファー・ドイル。

香港を舞台に織りなす幻想と耽美の世界。繊細なカメラワークと色彩美に定評があるクリストファー・ドイル監督だからこそ撮れた、懐かしくも新鮮な至宝の逸品だ。

映画『宵闇真珠』あらすじ

香港最後の漁村、珠明(じゅめい)村。 幼少の頃から日光にあたるとやせ細って死んでしまう病気だと言い聞かせられ、太陽から肌を隠して生活する16歳の少女は、透き通るような白い肌の持ち主。村人たちからは「幽霊」と呼ばれ、気味悪がられている。日没後、肌を露出し、お気に入りの音楽をお気に入りの場所で楽しむことが、少女にとって唯一孤独を癒やす手段だった。ある日、どこからともなくやってきた異邦の男と出会った少女は、今まで知ることのなかった自身のルーツに触れていくことになるのだが……。香港の片隅にある漁村を舞台に村を訪れた異邦人との出会いにより、世界を知る少女の物語。

映画『宵闇真珠』キャスト

アンジェラ・ユン

1993年10月25日生まれ、香港出身。香港浸会大学を卒業し、学士号を取得。2015年にモデルとしてデビューすると、シャネル、シュウ ウエムラなど一流ブランドの広告塔やアンバサダーに選ばれ、一躍トップモデルに駆け上がる。また、ファッションシーンで活躍するだけではなく、峯田和伸率いるロックバンド「銀杏BOYZ」のシングルのジャケットを飾るなど、今もっとも注目を集めるアジアの次世代ミューズである。

オダギリジョー

1976年2月16日生まれ、岡山県出身。アメリカと日本でメソッド演技法を学び、第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『アカルイミライ』(02)で映画初主演。続く北村龍平監督の『あずみ』(03)で、日本アカデミー賞最優秀新人俳優賞、エランドール賞新人賞を受賞。2019年にはロウ・イエ監督の『SATURDAY FICTION(原題)』の公開が控えるほか、クリストファー・ドイルを撮影監督に迎えた、自身初の長編映画監督デビュー作の公開も予定されているなど活動の幅を広げる。

映画『宵闇真珠』監督

クリストファー・ドイル

監督を務めるのは、映画史に燦然と輝く傑作を多数撮ってきた世界的撮影監督クリストファー・ドイル。90年代、名匠ウォン・カーウァイとタッグを組み、一躍香港映画ブームの火付け役となって以来、ガス・ヴァン・サント、ジム・ジャームッシュ、アレハンドロ・ホドロフスキーといった数々の著名な映画監督と仕事をともにし、世界中の風景をビビッドに切り取ってきた彼が、本作では時代に取り残されたような香港の漁村をフォトジェニックな風景として捉え、観客の郷愁を誘う。

共同監督のジェニー・シュンは、本作をもって長編映画監督デビューとなる。

映画『宵闇真珠』予告編

映画『宵闇真珠』作品情報

2018年12月15日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給:キノフィルムズ
公式サイト:https://yoiyami-shinju.com/
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【文/Rie】