今週の北海道は3日、4日が季節外れの暖かさとなりましたが、週末には一転、記録的な寒さとなっています。
札幌では3日の最高気温が13.0度まで上がりましたが、昨日(8日)の最高気温は-5.1度までしか上がらず、たった5日で18.1度も最高気温が下がりました。
この18.1度という気温変化は12月上旬としては史上最大の気温差となっています。

28年ぶりの暖かさと44年ぶりの寒さ

北海道上空には7日金曜日頃から、最も寒い時期でもたまにしか入らないようなかなり強い寒気が流れ込んでおり、この週末は記録的な寒さとなっています。
札幌では3日月曜日の最高気温が13.0度まで上がり、12月上旬としては28年ぶりの暖かさを記録しましたが、昨日は12月上旬としては44年ぶりに-5度にすら届かず、最高気温は-5.1度にとどまりました。今日(9日)も午後3時までの最高気温は-4.0度と厳しい寒さが続いています。
また、この記録的な暖かさと寒さが一週間の間に現れていることで、気温変化が非常に大きくなっています。
3日の最高気温13度と昨日(8日)の気温差が18.1度ありますが、12月上旬の最高気温の変化としては、これまでに最も大きくなっていた1953年の17.3度を上回り、統計史上最大の気温差となりました。(1953年は12月1日が最高10.7度、12月7日が最高-6.6度でした)

2日連続全道真冬日なら1976年以降初

昨日の寒さは札幌だけにとどまらず、全道各地で厳しくなりました。昨日の北海道内で最も気温が高くなった渡島地方の松前でも-1.0度までしか上がらず、道内の観測地点全てで真冬日となりました。
今日も午後3時までの最高気温は、檜山地方の江差、十勝地方の広尾、日高地方のえりも岬でいずれも-1.5度。このまま気温が上がらずに経過すると、今日も全地点真冬日となります。
道内にアメダスが整備され始めた1976年以降の記録で見ると、12月上旬に2日連続で全地点真冬日を記録したことは一度もなく、史上初の寒さとなるかもしれません。

強い寒気 一旦明日まで

上空の寒気は明日(10日)にかけても居座り、厳しい寒さが続く見込みですが、11日火曜日には上空の強い寒気は抜け、週末にかけて気温は少しずつ上がっていきそうです。
この一週間ほど大きな気温変化はありませんが、北海道もいよいよ本格的な冬が始まり、日に日に寒いことが当たり前の時期に入ります。気温変化が大きいことも身体に堪えますが、寒さが厳しい時にも体調管理等には十分にお気を付け下さい。