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キャリアの通信障害に備える方法はいくつかありますが、日本国内で現実的に対処できるとなると候補は絞られます。そうたびたび発生するとは考えにくいものの、音声通話やインターネット利用どころか定期券代わりとして、買いもののときの決済手段として利用する機会が増えているだけに、万一に備える必要はありそうです。

通信障害そのものへの対策としては、「デュアルSIM」対応のスマートフォンを使うという手が考えられます。通信設備/システムの異なるキャリアが同時にダウンする可能性は低いという前提に立つと、A社とB社、B社とC社、あるいはA社とC社という具合に異なるキャリアのSIMを用意しておけば、どちらか一方がダウンしても一切連絡できなくなることはありません。110番や119番などの緊急通話にも使えます。費用はかかりますが、この方法が現状ベストではないでしょうか。

もうひとつは、街中の「公衆無線LAN(Wi-Fi)」を利用できるようにしておくこと。Wi-Fiアクセスポイントを探さなければなりませんが、カフェやファミリーレストラン、コンビニエンスストアなど無償Wi-Fiサービスを実施しているチェーン店を把握しておけば足りるので、実用性という点ではじゅうぶんです。どのキャリアでも対応できますし、事前のユーザ登録さえ済ませておけば維持費もかかりません。ただし、そのチェーン店も通信回線を特定キャリアに依存している可能性があるため、万全ではありません。

データ通信には「テザリング」も有効です。有線でインターネットに接続したパソコンでインターネット共有機能を有効にしてWi-Fi/Bluetoothで通信する、通信障害がないキャリアを利用中の友人にテザリングを使わせてもらう、といった方法が考えられます。

決済手段としてのスマートフォンという点では、NFC/Felica対応端末(「おサイフケータイ」や「Apple Pay」)であれば安心です。この方式の決済はデータ通信を必要としないため、通信障害には影響を受けないのです。なお、決済時にQRコード/バーコードを提示する方式はインターネットへの接続が必須ですから、通信障害が発生したときには利用できなくなります。