松坂大輔

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8日放送、MBS「せやねん!」では、新たに発足した関西独立リーグの堺シュライクスを紹介。初代監督に就任した元NPB選手の大西宏明氏(38)を取材した。

独立リーグとは、日本野球機構(NPB)とは異なるプロ野球リーグ。四国アイランドリーグplusや北信越地方を中心とするベースボール・チャレンジ・リーグ、関西独立リーグなどがある。

来年から関西独立リーグに参戦するのが、大阪に生まれた新たなプロ野球チーム「堺シュライクス」だ。指揮を執る大西監督は、高校時代に名門・PL学園でプレー。同世代には松坂大輔がおり、甲子園で熱戦を繰り広げた経験を持つ。

プロ入りした大西監督は、2011年に現役を引退。以降は焼き肉屋を経営していた。だが、それから7年。大西監督は再び野球のグラウンドに戻ってきた。

「ドキドキワクワクしています」という大西監督は、「率直にまた野球ができるっていう楽しみ」「ユニフォームを着ることがほぼなかったので、その楽しみはすごいあります」と喜んだ。

現実的には、独立リーグの現状は厳しい。関西独立リーグでは、住居や治療代、用具費など、野球環境は球団が整えてくれるが、選手の報酬は無給。アルバイトしながらの生活となる。

それでも、別の独立リーグチームに所属していた選手から、40歳で初挑戦という“ベテラン”、ウガンダの家族を養うためにプロを志望する青年など、様々な選手が夢を追って堺シュライクスの入団テストに訪れた。

大西監督も「全然今の生活でよかった」と、焼き肉屋の経営に不満はなかったと明かす。それでも監督を引き受けたのは、「松坂大輔の復活っていうのが、すごい刺激」になったからだ。

「そういう姿を見ているときにオファーが来たので、ユニフォームをもう一度着させてもらえるタイミングかなと思って快諾しました」

高校時代のライバルだった松坂の復活に、野球への情熱を呼び起こされた大西監督は「松坂大輔を打てるような選手を育てられるように、しっかりやります」とコメント。球団創設に携わることができて「うれしい」と、38歳で始めた新たな挑戦に意気込んだ。