レバノンの首都ベイルートで、電光掲示板に現れたカルロス・ゴーン容疑者への支持を訴える広告(2018年12月6日撮影)。(c)JOSEPH EID / AFP

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【AFP=時事】「われわれは皆、カルロス・ゴーンだ」──日産自動車(Nissan Motor)の前会長で、日本の拘置所に勾留されているカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)容疑者(64)への支持を表明する広告が6日、レバノンの首都ベイルートの街頭電光掲示板に現れた。

 ブラジル生まれの実業家でレバノン国籍も持つゴーン容疑者は、国際的な成功を築いた人物としてレバノンで尊敬されている。先月、ゴーン容疑者が日本で役員報酬を過少記載した疑いで逮捕されたことに、多くのレバノン国民が衝撃を受けた。

 デジタル掲示板に現れた広告には、モザイクで構成されたゴーン氏の大きな顔写真の下に「われわれは皆、カルロス・ゴーンだ」と書かれている。

 この広告を掲示したレバノンの広告会社の幹部ダニー・カマル(Dany Kamal)さんは、ゴーン容疑者と知人関係にあり「個人的な行動」として、この広告を18か所で公開したと明らかにした。カマルさんはAFPに「これはゴーン氏が受けている不当な扱いに対する抗議だ」「罪が証明されるまでカルロスは無罪だ」と述べた。

 幼少時代をレバノンで過ごしたゴーン容疑者は、定期的に同国への訪問を繰り返していた。レバノン政府はこれまで何度もゴーン容疑者を表彰しており、2017年にはゴーン容疑者の肖像が郵便切手のデザインにも採用されている。

 レバノンのソーシャルメディア上では、ゴーン容疑者の身の潔白を主張する人もいれば、今回の逮捕は他国ではより明確な説明責任が求められることの一例だとみる人もいる。また「レバノンの全ての泥棒たちが、同じ運命をたどることを願う」との書き込みもあった。
【翻訳編集】AFPBB News