異変! 王者・カップヌードルが日清焼そばU.F.Oに負けたワケ

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日清焼そばU.F.Oがカップヌードルに「完勝」した!

この夏、カップ麺市場で関係者を騒然とさせるような「大事件」が起きたことをご存じだろうか。

カップ麺市場といえば、絶対王者として君臨しているのが日清食品の『カップヌードル』。

それが今夏、そのカップヌードルが王者の座から陥落し、同じく日清食品の『日清焼そばU.F.O』がカップヌードルを抜き去るという下剋上が勃発したのだ。

実際、カップ麺市場でどのような商品が売れたのかをまとめたランキングをご覧いただきたい。

〔集計期間〕2018年6月1日〜2018年8月31日〔店舗〕スーパーマーケット〔データ提供〕TrueData

これは全国5000万人規模の購買履歴データを収集・分析するビッグデータ企業『TrueData』の協力のもと、全国のスーパーマーケットでの販売数量から算出したカップ麺の「売れ筋」ランキングである。

集計期間は6月1日〜8月31日。そのまま今夏の販売動向を示しているわけだが、日清焼そばU.F.Oが僅かな差でカップヌードルを抜き去り、堂々のトップに立っていることが一目でわかる。

実は昨年も夏場に限ると日清焼そばU.F.Oがカップヌードルに勝っていたのだが、今年はさらにリピート率を見てもカップヌードル以上の数値を叩き出しており、まさに「完勝」といったかたちなのである。

勝因は「新商品」「新CM」、そして「汁」!?

日清焼そばU.F.Oの「勝因」は、ひとつには今年続々と発売した『日清焼そばU.F.O 濃厚激辛ソース焼そば』などの新商品が好調に推移。さらに、新CMにミュージシャンの内田裕也を起用したところ、これがヒットしたのが大きい。

だが、それだけではない。

じつは日清焼そばU.F.Oの真の勝因は、「汁」というがキーワード――。

株式会社TrueDataでデータアナリストを務める大坂京子氏が言う。

「もともと夏場にはカップやきそばの人気がぐっと高まる傾向があるんです。気温が高くなる夏場に特徴的な現象なのですが、なぜかというとやきそばには『汁がない』からです。ラーメンやうどん・そばに比べると、汁がないので暑さが軽減されるという理由から、夏場はカップやきそばを選ぶ消費者が増えると考えられています」

猛暑になると、人は「濃い味」を求めるようになる

実際、ランキングを見るとトップ10には「やきそば」が4商品も入っている。

詳細は後で紹介するが、「年間ランキング」ではトップ10にやきそばは3商品しか入っていないので、夏にやきそば人気が高まることは間違いない。

そこへきて、今年は記録的な猛暑であったことはご存じの通り。

「猛暑時には『味が濃いので食欲を刺激する』という理由から、カップやきそばを選ぶ人が増えた」(前出・大坂氏)

つまり、記録的な猛暑が消費者の「汁なし」「濃い味」志向を例年以上に高めた。

その結果、日清焼そばU.F.Oがカップヌードルを完膚なきまでに打ち負かすという下剋上が実現したというわけだ。

「カップうどん・そば」のファンが流れた!

では、「夏だけ」ではなく、「年間」で見た時、カップ麺ランキングはどう変化するのか。

その結果を集計したのが、以下の「年間売れ筋」ランキングである。

〔集計期間〕2017年10月1日〜2018年9月30日〔店舗〕スーパーマーケット〔データ提供〕TrueData

ご覧の通り、やはり年間トップは王者のカップヌードルが君臨。そこに『カップヌードル シーフードヌードル』が続き、カップヌードル勢がツートップを独占していることがわかる。

さらに3位には東洋水産の『マルちゃん 赤いきつねうどん 東』がランクインして、日清焼そばU.F.Oは年間ランキングだと4位になるのだからおもしろい。

ちなみに、カップ麺の年間ランキング上位100商品を「ラーメン」「うどん」「焼きそば」「そば」「その他」などの類型別で見ると、一番多いのはラーメン(56商品)だが、次はうどん(17商品)で、焼きそば(13商品)、そば(9商品)と続く結果になっている(以下、グラフ)。

前出・大坂氏は言う。

「年間ランキングの商品別リピート率を見ると、『カップうどん・そば』の高さが目立っていて、うどんやそばはファンによる強力な下支えがあることがわかります。ただ、そんなリピータに支えられている『カップうどん・そば』も、夏場に限るとリピート率はカップやきそばと同水準になる。猛暑時にはカップうどん・そばファンであっても、カップやきそばに流れていると推察できるのです」

なるほど、カップ麺の世界はかくも奥深い――。

次ページからはそんなカップ麺の年間トップランキング100を初公開。あなたのお気に入りの商品は何位に入っているかを知りたい人も、食べてみたい商品を探したい人にも、是非じっくりご覧いただきたい。

〔集計期間〕2017年10月1日〜2018年9月30日〔店舗〕スーパーマーケット〔データ提供〕TrueData

〔集計期間〕2017年10月1日〜2018年9月30日〔店舗〕スーパーマーケット〔データ提供〕TrueData

〔表註〕購入個数構成比が同じでも順位が異なるのは、「個数順」ランキングのため。また、69位と75位はどちらもカップヌードルのトムヤムクンだが、これはリニューアル前と後の商品で、別の商品として扱っている。