他に類を見ない個性的な演出や、独自の世界観で人々を魅了する映画監督、中島哲也。彼が手がける最新作『来る』が、12月7日(金)に公開となります。

すでに劇場で公開されている予告編に釘付けになった方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、新作公開に合わせ、一度観ると忘れられないトラウマ級の魅力を持った中島哲也監督の過去作品に注目し、オススメ作品5選を製作順でご紹介します。

『下妻物語』(2004)

嶽本野ばらによる同名小説の映画化作品で、茨城県下妻市を舞台に描かれています。

深田恭子演じるロリータファッションをこよなく愛する高校生・竜々崎桃子と、土屋アンナ演じる暴走族の少女・白百合イチゴ。格好も性格も真逆な二人が出会い、不思議な友情が芽生えていきます。

公開当時、40館スタートから150館以上の拡大公開となった作品で、国内の映画賞を多数受賞。主演の二人以外にも、阿部サダヲ、小池栄子、荒川良々など、有名個性派俳優の演技や、笑いあり、涙あり、テンポの良い展開に釘付けとなること間違いなし!です。

『嫌われ松子の一生』(2006)

山田宗樹の同名小説の映画化作品、中谷美紀主演、瑛太、伊勢谷友介、香川照之、市川実日子など、豪華俳優陣が出演しています。

「松子、人生を100%生きた女」のキャッチコピー通り、愛を求めて全力で人生を駆け抜ける女性・川尻松子を中谷美紀が熱演しており、ミュージカル要素やコメディ要素が盛り込まれた演出、カラフルな画面や作り込まれた衣装など、みどころが満載な作品です。

恋愛に傾倒してしまいがちな女子たちにとっては、イタさ全開ながらも常に前向き、なりふり構わず突き進む松子の姿に、心のどこかで共感してしまうことでしょう。

『パコと魔法の絵本』(2008)

後藤ひろひと原作の舞台「MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人」の映画化作品で、長編映画化作品としては日本で初めて3DのフルCGと実写を駆使しており、全編を通して不思議な世界観が魅力です。

1日しか記憶が持たない少女・パコをアヤカ・ウィルソン、傲慢で乱暴者の老人・大貫を役所広司が演じ、妻夫木聡、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとりなど、個性豊かな役者陣がユニークなキャラクターで登場し、物語を彩ります。

全てのシーンが色鮮やかで細部まで作り込まれており、大人から子供まで笑って泣ける作品となっています。

『告白』(2010)

湊かなえの同名小説の映画化作品、松たか子主演。娘を殺された中学校教師・森口悠子が犯人に復讐の種をまき、事件に関わった人間たちの告白によって真相が明らかになっていくミステリー映画です。

大ヒット小説の映画化として公開前から注目を集めていた本作は、少年犯罪や家庭内暴力、イジメなど、深刻な内容と過激な描写でR15+指定ながら、公開後も口コミで話題となり大ヒットしました。

松たか子の淡々としながらも狂気を孕んだ怪演! CGやスローモーションを用いた映像と感情が爆発するような激しい挿入曲が物語の不気味さを増幅させます。

生徒それぞれの告白がつながり、事件の真相と人間の心の闇が明かされていく、息つく暇のない106分。鑑賞中のみならず、観賞後までもゾクゾクの余韻にどっぷりと浸れる作品です。

『渇き。』(2013)

深町秋生による小説「果てしなき渇き」を映画化。役所広司主演、小松菜奈が映画初デビューながら準主役に抜擢され、二人の鬼気迫る演技が注目を集めました。

その他、妻夫木聡、國村隼、青木崇高のベテラン俳優陣と、清水尋也、二階堂ふみ、橋本愛など今注目の豪華俳優陣の共演もみごたえがあります。

崩壊した家族の絆を取り戻すために、失踪した娘を探す父親。少しずつ分かってくる美しく優等生だった娘の闇、本当の姿……。

素早いカット割りやアニメーションなど、随所に挿入されるスタイリッシュな映像にキャッチーな音楽の効果が加わり、『告白』同様観る者を惹き付けて離しません。

少女を取り巻く闇、ドラッグ、レイプ、殺人など、バイオレンスな描写が次々と映し出される、トラウマ級の劇薬エンターテインメントは、良くも悪くも忘れられない作品となること間違いなしです。

他にはない不思議な中毒性を持った中島哲也の作品たち、是非お楽しみ下さい!

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