スマートスピーカーのGoogle Homeがオフィスの受付になる! 小一時間でできる無人受付を試してみた

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スマートスピーカーは、音声対話型のAIアシスタント。
ちょっとした調べ物をしたり、音楽やニュースを聞いたり、家電の操作を行ったりと、これまでの日常生活をかえる便利さがあり、すでに活用している人も多くいる。

しかしスマートスピーカーのAIアシスタント機能は、このような使い方だけでない。
現在も進化し続けるAIアシスタントは、アプリ開発も大変盛んで、スマートスピーカーでできることはどんどん増えているのだ。

そんな中、オフィスの受付対応をスマートスピーカーにさせるというアイデアが登場した。

Googleのスマートスピーカー「Google Home」を用いて、オフィスなどの受付対応を行う無料アプリ「受付代行」が恵比寿ボイスプロダクションからリリースされたのだ。

オフィスの入り口に設置したGoogle Homeに、来訪者が「OK Google。受付」と話しかける。
するとGoogle Homeが、訪問目的などをたずね、やり取りするのだ。
そしてその内容を、LINEやSlackなどのチャットツールを通じて、社員などに一斉通知をすることができる。


アプリ「受付代行」する


実際は、このようなやり取りとなる。
訪問者  「OK Google。受付」
Google Home  「テスト会社へお越しいただきありがとうございます。お客様の会社名とお名前をいただけますか。」
訪問者  「○○株式会社の田中です。」
Google Home  「担当者やご来訪理由をお知らせください。」
訪問者  「社長様とお会いしたいのですが。」
Google Home  「ありがとうございます。ご対応いたしますので少々お待ちください。」



Google Homeで無人受付を実現する「受付代行」



すると即座に、連携しているチャットツール(ここではLINE)のグループに、受付でやり取りされた内容が、メッセージで一斉送信される。


LINEにメッセージが送信される


アプリ「受付代行」は詳細なマニュアルがWebで公開されており、ここまでの準備は小一時間もあればできる。様々なウェブサービス同士を連携させることができる「IFTTT」と「Googleアシスタント」を設定するだけでよい。

現在は、来訪者に「OK Google」と言ってもらわないといけないので、決してスマートとは言えないかもしれない。
しかし、
・「受付対応」を人感センサなどで開始させる
・デフォルトの音声を男性だけでなく女性にカスタマイズする
など、改善したいアイデアは誰しも膨らむことだろう。

現在の「受付対応」は、受付業務の必要最小限の機能だが、十分に受け付けの自動化、省力化、無人化ができる。

スマートスピーカーを受付業務の効率化に役立てるユニークなしくみである。
小型モデルで安価なGoogle Home Miniでも活用できるので、気軽に試してみてはいかがだろうか。
「受付代行」アプリ
「受付代行」設定マニュアル
「IFTTT」