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経営者JPはこのほど、「エグゼクティブの転職に関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は10月31日〜11月14日、管理職以上のエグゼクティブ167名を対象にインターネットで実施したもの。

過去に転職経験があるか尋ねたところ、83.8%が「転職経験がある」と回答した。具体的な回数を聞くと、「1回」(20.4%)、「3回」(18.0%)という回答が多く、全体の平均は2.6回だった。役職別に見ると、あまり大きな差はなかったが、部長クラス、個人事業主は平均よりも少し高い数値となっている。

転職経験回数のうち、それぞれ何歳の時に転職したのかを尋ねると、1回目は「20代の時」(41.3%)が最も多く、2回目は「30代の時」(28.7%)、3回目は「40代の時」(20.4%)だった。4回目・5回目についても「40代の時」との回答が多く、ミドルシニア世代になっても転職をする人が多いことがわかった。

転職理由について聞くと、「キャリアアップのため」「新たな挑戦のため」「会社の方向性と自身の志向が異なってきた」「独立を志したため」などの意見が多かった。一方、転職未経験の人に転職しなかった理由を尋ねると、「現状満足感がありやりがいも感じるから」「転職活動をしたものの、マッチする会社・案件がなかったから」が多かった。

転職をしてよかったことについて尋ねたところ、「自身のビジョンが実現できる環境になったこと」「経営に携われるようになり、幅広い多くの経験ができたこと」「裁量権をもち、経営判断を行えるようになったこと」などの声が多く寄せられた。

過去の転職経験を通じて、転職後に失敗したと感じたことがあるか聞くと、44.3%が「ない」、38.9%が「ある」と答えた。

失敗したと感じたことがあると回答した人に具体的な理由を尋ねると、「社風が合わなかった」(16.8%)、「一緒に働く人との相性が合わなかった」「入社前に伝えられたミッションと違う仕事を任された」(各13.2%)という回答が多かった。

転職を考える時に最初に相談する人は誰か尋ねたところ、22.8%が「誰にも相談しない」と答えた。「家族」(18.6%)、「エージェント」(14.4%)という回答も多くなっている。

今後の転職の可能性について聞くと、58.7%が「転職を考えている」、41.3%が「転職を考えていない」と回答した。役職別に見ると、経営者は50%が「転職を考えている」という結果になった。「転職を考えていない」という回答の方が上回ったのは幹部・役員クラスだけだった。

現在の転職意思の有無にかかわらず、今の会社以外で新天地を選ぶとなった際に重視することは何か尋ねると、「自分が成し遂げたいテーマの実現」(64.7%)が最も多く、「社会的に意義があるか」(53.3%)、「自分と会社のミッションが合致しているか」(48.5%)と続いた。

役職別に見ると、「自分が成し遂げたいテーマの実現」「社会的に意義があるか」などを回答した内訳は経営者と個人事業主が多かった。一方、「年収があがるか」「スキルアップができるか」などを回答した内訳は部長クラスが最も多くなっている。