今年最大の台風の目「OPPO」が、1年未満で日本市場に対応した強力なスマホを振り返る

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スマートフォンの選択肢として、大手の携帯電話会社モデルに対抗して勢いがあるのが、お馴染みになった「SIMフリースマートフォン」です。

ASUS(エイスース)の「ZenFone」
HUAWEI(ファーウェイ)の「P20シリーズ」
など、コストパフォーマンスに優れるモデルから高性能なハイエンドモデルまで充実したラインナップを展開しています。
これらのメーカーは、数年をかけてラインナップを充実させ、日本市場で定着してきました。特にマニア向けモデルではなく。一般層にも受け入れられるメーカーとして認知されるようになっています。

そんな中で2018年は、とあるメーカーのSIMフリースマートフォンに注目が集まっています。
それが「OPPO」です。




OPPOは中国・広東省に本社を置くメーカーで、スマートフォンはアジア圏を中心に2012年頃から製造、販売を行っています。

日本では2018年2月に発売を開始したばかり。
しかし、
・ほかのメーカーにはない特徴的なモデル
・日本で使えるおサイフ機能(FeliCa)対応モデル
・コストパフォーマンスに優れるモデル
これらを次々と投入し、1年未満で、日本市場向けスマートフォンを揃えています。
年末商戦のいま、家電量販店のSIMフリースマートフォンコーナーでは、
OPPOのスマートフォン専用コーナーができるほど、今最も注目を集めるメーカーといえます。


○カメラが飛び出す「Find X」

Find X


スマートフォンの大画面化の流れの中で、本体を大きくせずに少しでも画面を広げる工夫として
・ディスプレイの枠を狭める
・フロントカメラが画面にめり込む「ノッチ」デザインにする
といった工夫を各社が行っています。

特に「ノッチ」は2017年にApple iPhone Xが採用して以降、国内外問わず多くのメーカーが採用する一大トレンドになっています。
しかしノッチは、動画を全画面で表示すると一部欠けた表示になってしまったり、アプリによっては文字やボタンが隠れてしまったりすることもあるなど、ユーザーからの不満や批判的な声もあります。

そこでOPPOが「Find X」で採用したのが「飛び出すカメラ」です。
11月に発売した「Find X」は本来ディスプレイ上部に備わっているはずのカメラが普段は本体内に収納されており、ロック解除での顔認証やカメラを起動するなど、カメラを必要とするシーンで、本体上部にせり出してきます。

この飛び出すカメラのメカニカルな機構でOPPOの「Find X」は大きな注目を集めているのです。。

基本性能もサムスンのGalaxy、ソニーモバイルのXperiaなどのフラグシップモデルと比較しても遜色のない高性能なモデルになっており、OPPOのフラグシップモデルとしてインパクトの大きな一台です。


○ディスプレイで指紋認証が行える「R17 Pro」と「R17 Neo」

R17 Pro


OPPOのほかのモデルも、カメラが飛び出すFind Xのインパクトに負けてはいません。
Find X以外でもインパクトある製品を用意しているのがOPPOのスマートフォンの特徴です。

11月末に発表された「R17 Pro」と、10月にUQ mobile専売モデルとして発表された「R17 Neo」では、指紋認証センサーをディスプレイに内蔵されています、

多くのスマートフォンでは指紋認証センサーをディスプレイ下部、または背面に搭載していますが
 ディスプレイ下部… 前面のディスプレイ占有率が下がる
 背面… 机に置いた状態ではロック解除が行えない
など、それぞれ弱点があります。

一方、ディスプレイ内蔵の指紋センサーの場合は、
・画面の占有率を下げない
・机の上に置いた状態でも指紋認証でロック解除が行える
など、スマートフォンの大画面化のトレンドの中で機能や使い勝手を犠牲にしないだろうし理想型とも言えます。

ディスプレイ内蔵の指紋センサーは、一時期、先行してAppleやサムスンが採用する、といった噂もあり、今後、ほかのメーカーでも採用が相次ぐと言われている注目の機能です。

OPPOは、いち早くディスプレイ内の指紋センサー搭載モデルを日本市場に投入してきたことからも、日本市場への本気度が伺えます


○低価格でも高機能な「AX7」「R15 Neo」

AX7


OPPOは、SIMフリースマートフォンの売れ筋である「アンダー3万円」の価格帯でも挑戦的なモデルを投入しています。

今夏登場した「R15 Neo」と11月に発表された「AX7」は背景ぼかしなどを利用できるデュアルレンズカメラを搭載。バッテリー容量も4,000mAh以上と大容量。
アプリの実行やデータの保存量を左右する「RAM」と「ROM」はそれぞれ、4GB・64GB。

すでに国内で大きなシェアを持つファーウェイなどのエントリーモデルと比べても見劣りするどころか、むしろOPPOモデルを選びたいとも思えるほど、機能、性能を誇ります。

このようにOPPOは、ただ格安モデルの投入で話題になっているわけではないのです。
OPPPは、わずか1年未満で、
フラグシップモデルからエントリーモデルまで、フルラインナップの製品を揃えています。
さらにどの製品も、他社にはない先進的な機能を搭載したモデルを用意しています。
この結果、エントリーユーザーからハイエンドユーザーまで、幅広いユーザーに、メーカーとしての実力を証明してみせました。

結果として、日本上陸から一年経たずにこれだけの話題を集めるメーカーになったのです。

2018年のOPPOはまさに破竹の勢いを持ったメーカーだったことは間違いありません。

間もなくスタートする2018年の年末商戦から、年は変わって2019年春までは、携帯電話がもっとも売れる時期と言われています。

ここでOPPOがどれだけ選ばれるか?
そして2019年も2018年同等か、それ以上の勢いを持って魅力的な機種を投入できるか?

OPPOの動向は今後も目が離せません。


迎 悟