2018年は日本でも怒濤の製品投入で知名度もアップした!?OPPOの最新スマホ「R17 Pro」をチェック

既報通り、オッポジャパンが都内にて「新製品記者説明会」を11月26日に開催し、アスペクト比9:19.5の縦長で画面上部中央に水滴型ノッチ(切り欠き)を採用した約6.4インチFHD+(1080×2340ドット)有機ELディスプレイ搭載の最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「OPPO R17 Pro(型番;CPH1877)」(OPPO Mobile Telecommunications製)を12月中旬に発売すると発表した。

市場想定価格は69,880円(税抜)で、各家電量販店およびAmazon.co.jpなどのオンラインストア、IIJmioや楽天モバイルなどの各仮想移動体通信事業者(MVNO)が取り扱い、すでに各販路において予約販売を開始している。なお、楽天モバイルではオンラインおよび一部店舗でのみ取り扱う予定で、オンラインにおける機種変更時には価格が62,892円(税別)となっている。

主な特長として日本初となった画面内指紋認証に対応したUQ mobile向け「OPPO R17 Neo」と同様にディスプレイの下に光学式指紋センサーを内蔵し、画面の特定の部位にタッチすることで指紋認証を実現しているほか、光学式手ブレ補正に対応したデュアルリアカメラなどを搭載するなど、OPPO R17 Neoの上位版となっている。

基本スペックとしてはチップセット(SoC)がQualcomm製「Snapdragon 710(SDM710)」、内蔵メモリー(RAM)が6GB、内蔵ストレージが128GB、無線LAN(Wi-Fi)がIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4・5GHz)、BluetoothがVersion 5.0、OSがAndroid 8.1(開発コード名:Oreo)をベースとしたOPPO独自の「ColorOS 5.2」だ。

またバッテリーはUSB Type-C端子を採用し、1850mAhの電池パックを2つ内蔵して3700mAh相当にすることで、より高速に充電が可能となっている「SuperVOOC」に対応する。このようにOPPO R17 Neo」がすでに発売されているが、OPPO R17 Proは基本スペックの高さに加えてハードウェアやソフトウェアなどにおいてより高性能なカメラやSuperVOOC対応などに違いがある。

今回は発表会の展示コーナーにてOPPO R17 Proの実機に触れることができたのでまずはタッチ&トライしてみたファーストインプレッションを紹介していきたいと思う。


OPPO R17 Proの画面はサイズが約6.4インチ、解像度がFHD+(1080×2340ドット)、アスペクト比が9:19.5と流行りの縦長な有機EL(OLED)ディスプレイである。画面内指紋認証に対応したことで、画面回りの縁(ベゼル)は上下左右ともに狭くなっており、画面占有率は91.5%を実現し、前面はほぼ表示エリアといったところだ。


前面の約2500万画素CMOSフロントカメラ(F2.0レンズ)部分は同社が“水滴型”と呼ぶノッチとなっており、自然に馴染むようにデザインされている。また水滴型であるので表示できないエリアは大きいものの、それを感じさせない自然なノッチデザインであると感じた。


前面下部も端のギリギリまで画面である。また下側面には外部スピーカーやUSB Type-C端子、SIMトレーがある。指紋認証はディスプレイ内に埋め込まれた「画面内指紋認証」により、指定の場所をタッチするだけでロック解除などが行える。認証速度は同社では0.5秒でロック解除可能だとしている。


本体カラーはエメラルドグリーンとミストグラデーションの2色。複雑な反射で美しさを表現するエメラルドグリーンに対して、マットな仕上げながら液体のようなグラデーションのミストグラデーションはメリハリがあって面白い。

ミストグラデーションは指紋が目立ちにくいというメリットがあり、存在感と実用性を兼ね備えている。なお、各色ともに背面素材は前面と同様にガラスとなっている。


背面のリアカメラはメインレンズが自動で絞りをF1.5とF2.4から切り替えるオートアパチャー機能に対応。イメージセンサーは約1200万画素+約2000万画素の2つで、光学式手ブレ補正に対応する「A.I.カメラ」だ。


サブカメラのレンズはF2.6レンズとなっており、さらに3つめとして奥行きを測定する3Dステレオカメラが搭載されている。これにより、A.I.カメラがシーンにあった最適なカメラ設定を行うほか、立体的なポートレートモードの処理を行う。


また新たに夜景撮影では複数枚の画像から被写体を認識し、最適な露出を設定して合成する「A.I.ウルトラクリア・エンジン」を搭載。夜景撮影もAIで美しく、そして手軽に撮影できるということをアピールしている。


OPPO R17 Proはグローバルモデルを最小限のローカライズで投入する製品で、同社では「日本市場にいち早く持って来た」とのことだ。

それに対し、日本では今夏に発売した「OPPO R15 Pro」はおサイフケータイ(FeliCa)や防水に対応など、ローカライズを強めてより日本向けの機能を搭載した便利さをアピールしていた。

オッポジャパンは日本には今年2月に参入したばかりだが、すでに日本参入第1弾となった「OPPO R11s」や最上位プレミアムスマホ「OPPO Find X」、そしてコストパフォーマンス(コスパ)の高い「OPPO R15 Neo」と矢継ぎ早に新製品を投入してきている。

またOPPO R17 Proと同時に高コスパスマホ「OPPO AX7」も発表しており、販売台数シェアでアジア1位や全世界4位となった勢いを日本で感じることができた2018年だったように思う。

そういった中で、OPPO R17 Proは同社のフラッグシップモデルとしてデザインを重視した売れ筋の「R」シリーズのブランディングの一環として海外における発売からの遅れを短くし、日本でのSIMフリースマホ市場での足固めをする戦略的なモデルと言える。

実際にOPPO R17 Proは外観の素材やソフトウェアの作り込みなどといったデザインを重視したスマホとしての条件を満たすもので、ファーストインプレッションとして非の打ち所がないと感じた。現状、欲を言うならユーザーの好みに合わせたサイズバリエーションが欲しいところである。

OPPO R17 Pro【国内正規品】6.4インチ/SIMフリースマートフォン/エメラルドグリーン(6GB/128GB/3,700mAh)  CPH1877(EG) [エレクトロニクス]
OPPO Japan
2018-12-31



記事執筆:mi2_303


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