ガンバ大記録達成ならず、宮本恒靖21年越しの悲願を阻んだのは奇しくも…

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ガンバ大阪は12月1日、明治安田生命J1リーグ最終節で柏レイソルに2-4で敗戦。惜しくも、クラブ記録の10連勝達成には届かなかった。

今シーズンからレヴィー・クルピ監督が就任するも、中盤戦まで苦しみ低迷していたG大阪。シーズン半ばに同監督を解任し、新指揮官としてU-23ガンバ大阪を率いていた宮本恒靖監督を招へいした。就任当初こそ苦しんだが、9月1日に行われたJ1リーグ第25節で川崎フロンターレに2-0で勝利してから、怒涛の巻き返しがスタート。エースの韓国代表FWファン・ウィジョの6試合連続ゴールなどで連勝街道を突っ走り、第33節V・ファーレン長崎戦を2-1で制したところでクラブ記録に並ぶ9連勝を達成した。しかし、クラブ新記録の10連勝をかけて臨んだ最終節の柏戦で敗れ、大記録樹立とはなっていない。

過去を振り返れば、G大阪が以前に9連勝を達成したのは、ヨジップ・クゼ氏が率いていた1997年のこと。当時は前線にパトリック・エムボマ、DFラインではプロ3年目の宮本が頭角を現していた。しかし、ファーストステージでは8位と上位進出はできず。そんな中セカンドステージが開幕。攻守の歯車がかみ合うと、セカンドステージ第4節の清水エスパルス戦の勝利から波に乗り、当時のJリーグ記録となる9連勝を達成した。

そして、そのシーズンに10連勝をかけて戦った相手が、奇しくも柏だった。しかし、ホームの万博記念競技場で相まみえたその試合でも、エジウソンの2発に沈み1-2で敗れている。

◆2018年明治安田生命J1リーグ

節25節 川崎フロンターレ 2-0 〇

節26節 ヴィッセル神戸 2-1 〇

節27節 清水エスパルス 2-1 〇

28節 サンフレッチェ広島 1-0 〇

第29節 セレッソ大阪 1-0 〇

第30節 横浜F・マリノス 2-1 〇

第31節 浦和レッズ 3-1 〇

第32節 湘南ベルマーレ 1-0 〇

第33節 V・ファーレン長崎 2-1 〇

第34節 柏レイソル 2-4 ●

◆1997年J1リーグセカンドステージ

第4節 清水エスパルス 1-0 〇

第5節 サンフレッチェ広島 3-0 〇

第6節 アビスパ福岡 1-0 〇

第7節 セレッソ大阪 3-2 〇

第8節 ヴィッセル神戸 4-0 〇

第9節 鹿島アントラーズ 2-1 〇

第10節 名古屋グランパス 1-0 〇

第11節 ヴェルディ川崎 2-1 〇

第12節 横浜フリューゲルス 2-1 〇

第13節 柏レイソル 1-2 ●