最近の公式戦11試合で10勝1分。得失点では、脅威の38:6をマークするなど、まさに破竹の快進撃を続けるアイントラハト・フランクフルト。アディ・ヒュッター監督は「我々はハングリーだし、上位争いを展開していきたいと思っている。」とコメント。

「重要なことは、私が思い描いていることを、選手たちとしっかりと共有できているということなんだ。」と述べ、自身が掲げる攻撃サッカーが「選手たちにとっても、良い感覚を与えられているよ」と胸をはりながらも、「満足感は停滞を意味し、停滞は後退へとつながる。分析をしてもっと良くしていける部分を示していくよう心がけている」と言葉を続けた。

 その中で特に活躍をみせている選手としてあげられるのが、その11試合で実に13得点をマークしているルカ・ジョヴィッチがまずあげられるだろうが、この日の会見の席でアディ・ヒュッター監督は、リベロとしてチームを支えるベテラン、長谷部誠に対して賞賛の言葉を贈った。

 最近の公式戦14試合連続フル出場中の、34才について指揮官は「誠と話をすると、彼からは常にプレーへの意欲を感じる」とコメント。「誠は非常に大きなメリットをもっている選手なんだ。非常に豊富な経験をもち、卓越した先を読む力があり、ボールをもった時のプレーは見事なもので、我々のビルドアップにとても好影響をもたらしてくれている。それにディフェンスをとても安定させてくれてもいるよ。彼のプレーはね、オーストリアでの表現なのだが、まるでネクタイを締めてプレーしているようだ」と語っている。

 そのためおそらくは週末の試合でも引き続き、長谷部誠は出場することになるだろうが、ヒュッター監督は「もしも彼から休養を求められれば、そのときは彼に一休みあたえることになるさ。ただ本当に、彼は常にプレーしたいと思っている選手だよ」と説明。ただその一方で、頼れるフランクフルトのリベロは、指揮官にとって決して替えの効かない存在という部分もあるだろう。