フリーアナウンサーの魚住咲恵さんが11月28日、自身のブログで見知らぬ人に「虐待」と言われたことを明かした。翌日には、自身が虐待だと判断する基準について考えを述べた。

魚住さんは子ども2人が風邪を引いたため病院へ行き、薬局へ向かっていた。2歳児の長男が空腹や鼻水のつらさなどで、病院を出てからずっと大泣きしており、「分かるよー、やだねぇ。お薬もらいに行って、ご飯食べようねー」とたしなめていたら、知らないおじさんが「どうしたの〜!?何で泣いてるの?」と話しかけてきた。

魚住さんが「なんででしょうね〜、気に入らないことがあるんだと思いますー」と返したところ、「まさか、虐待じゃないよねぇ〜」と言ってきたというのだ。

「何で泣いているのか分からないときは沢山ある。親だって泣きたいときだってある」

これに対して魚住さんは「ちょっと!変なこと言うのやめてください!」と怒った。本当に虐待の場合があるので地域の目は必要だと述べているが、「冗談になりません。かわいくて、大事に大事に子どもを育てている親に虐待なんて言葉、絶対かけて欲しくない」と憤りをあらわにした。

子どもについて「何で泣いているのか分からないときなんて、たくさんあって、泣いている子どもを前に、親だって泣きたいときだってある」と記す。

「長男の意味不明な涙には2年付き合ってきているので、もう涙くらいじゃ、うろたえたりしないけれど、もし、新米ママだったら……産後のホルモンバランスの関係で、精神的に不安定になっている時だったら、最悪の一言です」
「虐待は見落として欲しくないし、見落とさないようにしないといけないけれど、むやみやたらと、虐待という言葉を使うのは、やめて欲しいなと思います」

と強く訴える。まさか自身が「虐待」という言葉をかけられるとは思っておらず、ショックを受けたようだ。

虐待と躾の見分け方は「明確な答えが見つからない」

これに対してコメント欄では「本人は正義のつもりなのかもしれないけど、痛い失言!」と共感の声や、同じような経験をしたというエピソードも多く寄せられた。「最近親が叱らないと躾がなってない、叱ると虐待……わけわからないです」というように、何をしても周りから注意を受けてしまうと嘆く声もあった。

コメントを受け、翌29日には再度ブログに投稿している。魚住さんが考える虐待の見分け方について「端的に言える明確な答えが見つからなかった」と述べた上で、通報するのであれば、

「・冬の寒空に、裸足や薄着で外に出されて家に入れてもらえない
・毎日、毎日、家から半端ない泣き声が聞こえる
・明らかに痩せていたり、身なりがおかしい」

の3点をポイントとして挙げた。これらのことは日頃から気になり、目に入るものであるため疑いをかけるものだという。自身が見知らぬ人から「虐待」と言われたことについては、「初対面の相手にかける言葉ではない」と言うものの、

「でも、もし、万が一、前に書いたようなこと(虐待)が私の息子におこっていたとしたら、毎日、毎日、子どもの様子がおかしいと思っていたのなら、通報をして私の子どもを救って欲しいと思います」

とコメント。「もちろん、もちろん、私はこれからも、大切に2人の子どもを育てていこうと思っていますけどね!」と記した。