平成最後の新語・流行語に選ばれるのはどの言葉?

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11月7日に発表された2018年の「ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート語。12月3日には、ノミネートされた30語の中から新語・流行語大賞のトップ10が選ばれます。
そこで今回は、ノミネートされた30語について詳しく調べてみました。

検索数1位は話題となったあのドラマ!!

まずは今年のdメニュー検索結果から、上位に入った検索ワードをランキング形式で見ていきましょう。検索期間は2018年1月1日〜10月31日です。

1位 おっさんずラブ
2位 ひょっこりはん
3位 仮想通貨/ダークウェブ
4位 君たちはどう生きるか
5位 TikTok
6位 そだねー
7位 ブラックアウト
8位 あおり運転
9位 ダサかっこいい/U.S.A.
10位 半端ないって

検索数1位となったのは「おっさんずラブ」でした。『おっさんずラブ』は、今年4月から6月までテレビ朝日系列の「土曜ナイトドラマ」枠で放送されていた春ドラマ。男性同士の純愛をコミカルなタッチで描いた作品です。
放送のたびにTwitterでトレンドの上位入りをするなど人気を集めていましたが、最終2話ではついにトレンドの世界第1位を2週連続で獲得。放送終了後も多くの人が情報を求めて検索していたようですね。
2位に続いたのは、音楽のリズムに合わせて「はい、ひょっこりはん」の掛け声とともに顔をのぞかせる持ち芸で人気のお笑い芸人「ひょっこりはん」でした。
ブレイクのきっかけとなったのは、昨年12月31日の深夜に放送された年末恒例番組『ぐるナイ おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴 今年も誰か売れてSP』への出演でしたが、その後もCMやドラマなどに引っ張りだことなり、彼の姿を目にした人が「どんな人物なのか?」と検索したようです。

3位の「仮想通貨/ダークウェブ」は今年1月に仮想通貨取引所大手のコインチェックから約580億円相当の仮想通貨「NEM」が不正流出したというニュースで注目を集めました。仮想通貨関連では2014年にも約390億円が流出する大きな事件がありましたが、それを上回る規模ということもあって、調べる人が増えたのではないでしょうか。

上位3検索ワードの検索数推移は?

それでは検索数ランキング上位三つの検索ワードについて、検索数推移を週別で検証してみましょう。検索期間は2018年1月1日〜10月31日です。

最も検索数が上昇していたのは、1位「おっさんずラブ」の5月28日の週でした。
これは6月2日の最終回で、主人公の春田創一(田中圭)と相手役の牧凌太(林遣都)との関係がどうなるのか、展開が気になった人が検索したためとみて間違いないでしょう。
一緒に調べられていた検索ワードとしては「小説」「マンガ」がありました。ユーザーがマンガや小説の作品を投稿できるSNS「pixiv」も検索されていたので、ドラマの周辺情報を検索していた人も多かったようですね。

次に検索数が上昇していたのは、3位「仮想通貨/ダークウェブ」の1月29日の週でした。
こちらは、先ほどもお伝えしたように約580億円相当の仮想通貨が不正流出したこと、1月28日にコインチェックがNEM保有者に対して日本円で返金すると発表したことから検索数が上昇したようです。

2位の「ひょっこりはん」については検索数が大きく上昇した週こそありませんでしたが、『ぐるナイ』出演後に各種メディアへの露出が増えたことで、定期的に検索されていたようですね。
ちなみにこちらでよく一緒に調べられていた検索ワードは「動画」でした。実際にどんな芸なのか、動いているところを見て確かめたかった人が多かったのでしょうか。

週別で目立った動きを見せた検索ワードは?

続いては、ランキング入りした検索ワードの中から、週別で目立った上昇を見せていた検索ワード三つをピックアップしてみましょう。検索期間は同じく2018年1月1日〜10月31日です。


最初に検索数の目立った上昇が見られたのは、6位「そだねー」でした。
「そだねー」は今年2月に開催された2018年平昌冬季五輪(以下、平昌五輪)でカーリング女子日本代表チーム「LS北見」のメンバーが試合中に使っていた言葉です。
検索ピークは2月19日の週でしたが、これは2月24日に行われた3位決定戦でイギリス代表チームに勝ち、日本のカーリング史上初となる銅メダルを獲得したことが大きな要因とみて間違いないでしょう。

次に検索数が上昇していたのは、4位「君たちはどう生きるか」の4月30日の週でした。
こちらは5月1日に放送されたテレビの特別番組『教えてもらう前と後 池上彰と日本が動いた日「君たちはどう生きるか」SP』の影響を受けてのものと推測できます。

同番組は1937年に出版された古典小説『君たちはどう生きるか』をひもとくという内容でしたが、昨年8月には『漫画 君たちはどう生きるか』が発売されて200万部を超えるセールスを記録しています。このように世間の注目度が上がっていたことも、検索数の増加を後押ししたようですね。
7位「ブラックアウト」の検索数が大きく動いたのは、9月3日の週でした。
これは、9月6日に起きた北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震によって北海道全域で大規模な停電が発生し、ブラックアウト(大手電力会社の管轄下にある地域すべてで停電が起こる現象)したことが理由です。
一時は北海道内のほぼ全世帯に当たる295万戸が停電しましたが、その2日後には約99%が復旧しています。通常の自然災害事例で発生した停電に比べると、かなりの早さで復旧作業が進んだようですね。

2018年を代表する新語・流行語に選ばれるのは果たして?

今回は、「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた30語について検証してみましたが、いかがだったでしょうか?
トップ10の発表はもう間もなくですが、今年はどんな言葉が選ばれるのでしょうか? 今から楽しみですね。

写真:タレントデータバンク
(田中圭|1984/7/10生まれ|男性|0型|東京都出身)
(吉田鋼太郎|1959/1/14生まれ|男性|大阪府出身)

データ提供:dメニュー検索数集計結果より(期間:2018年1月1日〜10月31日)