飛び出すカメラスマホOPPO Find Xが「快楽」すぎるワケ! 普及機の2倍の8GBメモリの威力とは

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OPPO(オッポ)」は、今冬、もっとも注目を集めているスマートフォンメーカーだ。理由は、わずか1年たらずで日本対応のローエンドからスーパーハイエンドにいたるまでのスマートフォンを発売したからだ。

なかでも今年11月に発売されたフラッグシップモデル「OPPO Find X(オッポ ファインド エックス)」は、異彩を放つスーパーハイエンドのスマートフォンだ。

最大の特徴が、スライド式ステルス3Dカメラを搭載していること。

カメラ部分が物理的にスライドして本体に収納されることで、iPhoneなどのようなノッチ(切り抜き)がない完全な全画面スマートフォンを実現していることだ。
その画面占有率は、なんと93.8%だ。

このOPPOというメーカー、日本ではまだなじみがなく、知らないという人も多いかと思うが、2018年に日本市場に進出した中国のメーカーである。
今年に入ってすでに7機種をリリース。
急速にSIMフリースマートフォンのシェアを伸ばしている。

実は、このOPPOは、海外市場ではすでに「カメラフォン」ブランドとして世界4位というシェアを誇っており、満を持して日本に参入してきたのだ。

OPPOは、既に日本でも、廉価モデルからハイエンドモデルまでフルにラインナップを揃えている。

Find Xはその中でも最上位モデルで、CPU、メモリ、カメラ性能など全てがスーパーハイエンドなフラッグシップモデルだ。価格も10万を超える高価格帯モデルである。

筆者も、この超話題の「Find X」を入手した。


大画面だがコンパクトで手に馴染む
Find Xは、約6.4インチの大画面ディスプレイを搭載している。
しかし、手に持つと、本体サイズは思っていたよりも小さく感じる。

筆者は、Find X のほかにも、iPhone 8 Plus、Galaxy Note8も所有している。
Find Xは、それらをあわせても一番大きな画面であるにもかかわらず、一番コンパクトな本体サイズなのだ。

これには、かなり驚いた。


6.4インチの大画面なのに、片手でも楽に使えるサイズ感が嬉しい


実際のFind Xを手で持つと分かるのだが、あまりのベゼルの細さに、画面を持っているような感覚になる。
Find Xを手に入れるまでは、
「何もギミックまで搭載しなくても・・・」
と正直思っていたノッチなしデザインも、画面の広さに圧倒されてしまう。
「スッキリ見えて気持ちいい。」のだ。

iPhoneユーザーも違和感ない「Color OS」
このFind Xは、Androidスマートフォンなのだが、普通のAndroidスマートフォンとはちょっと違う。

実はAndroid OSをカスタマイズした「Color OS」を搭載しているのだ。

Color OSは、
Androidと同じ使い方、機能を搭載しているのだが、
・ホーム画面
・ジェスチャー操作
など、iPhoneユーザーに似た、馴染みやすいUI(操作性)になっている。


iPhoneの操作に似ているAndroid OSをカスタマイズした「Color OS」


ホーム画面は、iPhoneのiOSのようにアプリアイコンが並ぶスタイルだ。
とはいえAndroidのアプリウィジェットもちゃんと使える。
ホーム画面下からのスワイプで、検索画面が出てくるのもiOSと同じ操作だ。




ホーム画面右スワイプで出てくる画面も、iOSのウィジェットスタイルだ。
歩数や天気などの情報が表示され、カスタマイズもできるので、好みにあわせて、使いやすくカスタマイズすると良いだろう。

画面上部を下スワイプすると、Androidスマートフォンでおなじみの通知画面がでてくる。
AndroidでありながらiOSから移行した人でも、すぐに馴染み、使えるUIだ。

また、Color OS は、
・Androidのようにホームボタンなどのナビゲーションキーを表示、操作する
・スワイプアップジェスチャーで操作する
といった選択もできる。

スワイプアップジェスチャーは、
・画面上スワイプ→ホームに戻る
・画面上スワイプして指を止める→タスク表示
などの操作をすることができる。

Find Xは、
Androidスマートフォンを使っているのに、iPhoneを使っているような気分になれるから不思議だ。

自撮りが楽しい高性能カメラ



Find Xのカメラスペックは、
○アウトカメラ
1600万画素+2000万画素ダブルレンズ

○インカメラ
2500万画素

なんと、インカメラの画素数のほうが、アウトカメラよりも多い。
これは、自撮り大国の中国メーカーならではと言えるだろう。

さてFind X 最大の特徴であるスライド式のカメラの使い勝手をみてみよう。
スライド式なので、カメラアプリを起動し、カメラが本体から出てくるまで待たされるのかと思っていた。

しかし、実際には、予想は嬉しい意味で、裏切られた。
カメラがでてくるまでと、カメラアプリの起動は、ほぼ同じ時間。
実にスムーズに撮影に入ることができた、

なお、画面スリープ時にジェスチャー操作をオンにしておくと、ロック解除せずにカメラを起動することもできる。




Find Xのカメラアプリは、
顔をスキャンして3Dデータとして保存することができる。
こうして保存された3Dデータにより、好みのテイストに美顔補正することができるのだ。

これまでの美顔補正は2Dベースだったが、3Dベースでの美顔補正は、立体的で自然な補正になっている。
「自撮りってこんなにも盛れるの?」
と感心してしまった。

とはいえ、いくら3Dデータで盛れるといっても、やり過ぎるにはご注意を。

筆者は、二人の子どもがいるので、この3Dデータでの自撮りは、自分一人ではなく、子どもとの自撮りで活用している。
子どももFind Xの画面で自分が見えると喜ぶし、撮れた写真も高画質なので、子どもたちにも好評だ。

さらにFind Xでは、ポートレートモードも搭載する。
3D照明効果が利用できる。
・自然光
・リムライト(インカメラのみ)
・フェイスライト(インカメラのみ)
・二色(明)
・キャンパスライト
・ローカルライト(インカメラのみ)
・フィルム(明)(アウトカメラのみ)
・モノトーンライト(アウトカメラのみ)
・シェイクライト(アウトカメラのみ)

こうした照明効果は、撮影後でも変更が可能だ。
中でも筆者はローカルライト効果で、背景をグレーアウトさせるのがお気に入りである。


アウトカメラ作例:AIシーン料理で撮影


Find Xには、AIで自動的にシーンを判別して写真を撮影するオートモードがあり、日常でのスナップ写真では、この機能を使うこと大半だ。
AIが自動的にシーンを判別して、最適な設定で写真を撮影することができる。
細かい設定に悩むこともなく、誰でも簡単に最適な設定でキレイにミスなく写真が撮れる。

写真知識のある人向けには、プロモードも用意されているので、自分で設定して写真を撮りたい人も満足できる。


使って快適! 高速CPUと大容量メモリでサクサク操作
Find Xは、カメラが動くギミックに注目が集まるが、基本スペックの高さも重要なポイントだ。
・CPUは、Snapdragon845
・内蔵メモリ(RAM)は、8GB

一般のスマートフォンの内蔵メモリは4GBが主流だが、Find Xは、なんと8GBもメモリを搭載している。
高速CPUで処理能力も高いだけでなく、通常の2倍の8GBメモリにより、複数のアプリや大きなデータの表示、動画などを再生しても、ストレスのない快適な操作ができる。




たとえば、
2画面表示にすれば、動画を見ながらTwitterの投稿やメッセージをチェックというような使い方も快適にできる。ゲームを中断せずにハンズフリー通話をするなどという芸当も簡単だ。




Find Xは、カメラがせり出すギミックが注目されるが、ハイエンドスマートフォンとしても、高い性能と、コストパフォーマンスを実現したモデルといえる。

使ってみるとカメラや本体の性能の高さを実感できた。
Color OSは、若干癖はあるが、2週間ほどの利用で、ジェスチャー操作にも慣れ、今ではストレスなく使うことができている。

価格は確かに高いが、
・AppleのiPhone XSシリーズ
・HUAWEIのP20 シリーズ
・GoogleのPixel3シリーズ
などと比較しても、遜色ないスマートフォンであるのは間違いないだろう。


執筆 ちえ