島根県松江市で国譲り神話にちなんだ神事「諸手船神事」が開催
島根県松江市美保関町にある美保神社で12月3日(月)、「諸手船神事」が行われる。
【写真を見る】1813年9月24日に再建され、200年以上の歴史を持つ本殿/写真は主催者提供
「諸手船神事」は、美保関で毎年12月3日に行われる神事。国譲りの故事にまつわるもので、事代主神(えびす様)に国譲りの意向を聞くため、美保の関で釣りをしていたえびす様を迎えに、2隻の諸手船にそれぞれ白装束姿の氏子が9人ずつ乗り込み、水をかけ合いながら漕ぎ競う、冬の美保湾を舞台に繰り広げられる勇壮な神事。
諸手船はモミの大木を切り抜いた、古代の丸木船を思わせる神事用の船で、国の有形民俗文化財にもなっている。
担当者は「諸手船神事は、美保崎におられる事代主神が、父神である大国主神から国譲りの相談を受ける様を儀礼化した祭です。ぜひお越しください」と呼びかける。
冬の海で繰り広げられる勇壮な神事。貴重な機会なのでぜひ足を運ぼう。(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス編集部)