日々、進化する技術の世界。

ふと気づくと「えっ! こんなことがもう出来るようになっているの?」と驚きの新技術。

そんな新技術ですが、11月27日に花王から『Fine Fiber(ファインファイバー)技術』が発表。さらにそのほか、花王が研究開発している新技術も公開。ご紹介します。

『Fine Fiber技術』とは?

Fine Fiber技術とは、小型の専用装置にセットした化粧品用のポリマー溶液を、装置のノズルを通して肌に直接噴射することで、肌表面に極細繊維からなる積層型極薄膜を形成する技術。

この技術を用いることで、誰でも簡単に、身体中のさまざまな部位の三次元形状や面積に合わせた膜を、肌表面に自在に形成できるようになるというもの。

筆者も実際に体験してみました。

装置で「シューッ」と繊維をふきかけ、水分やオイルで軽く定着させると、極薄の被膜ができ、肌へ覆われます。つけた感触まるでなし! 不思議すぎる……!

そして肌に付いた被膜を剥がしてもらいました。うすーいシートのようなものが確かに覆われています。これはすごい。


【動画】ペローリ剥がれる極薄被膜『Fine Fiber』を花王が発表(YouTube)
https://youtu.be/coDNMUheA3E

『RNA Monitoring』(RNA モニタリング)

発表会では『Fine Fiber技術』のほかにも続々と、開発中の新技術が公開。

『RNA Monitoring』は皮膚状態を反映する遺伝子発現情報『RNA(リボ核酸)』を顔の皮脂から単離し、分析する新技術『RNA Monitoring』を開発。

ひとそれぞれの未来の皮膚の状況を分析してコスメや薬ができるようになるかも?

『Created Color』(クリエイティッド カラー)

次に紹介された新技術はヘアカラー。

花王ではメラニン色素をものもとを白髪に供給し、自然な黒髪色を実現する技術を確立したほか、富士フィルムと共同開発した高精細な発色の染料の開発も成功。

近い将来、シャンプーで簡単にカラーリングができちゃうそうです。

『Bios IOS』(バイオIOS)

『Bios IOS』の研究ではこれまでに洗浄には不向きとされていたアブラヤシの多くを占める果肉部から抽出する油脂を洗浄に適した成分に転換させることに成功。この技術により見出した界面活性剤が『Bios IOS』。

Package RecyCreation(パッケージ リサイクリエーション)

詰め替え用製品、つけかえ用製品。使う側に負担がないリサイクルパッケージが続々とみられますが、さらに進化中。

再生プラステック100%利用した残液ゼロのエコなパッケージも開発されているそう。

今後、花王では新技術を用いた様々な製品展開を検討しているそう。楽しみですね。

花王
https://www.kao.com/jp/

―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』