発売前の『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』、海賊版やネタバレ動画がネットに流出。原因は小売店のフライング販売か
来る12月7日に発売を控える、ニンテンドウ64時代から続く人気シリーズの最新作『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』(ニンテンドースイッチ専用タイトル)。その正式リリースから10日以上も前に、ネット上へ海賊版やスポイラー(ネタバレ情報)が流出し、任天堂が取締対策に奔走していることが報じられています。

海賊版そのものよりも、問題はゲーム内のアニメーションや隠しコンテンツ、サウンドトラックといったネタバレ要素の流出と伝えられています。発売前にゲーム内容が流出したそもそもの原因は、フライング販売している小売店とのこと。米テックメディアArs Technicaによると、メキシコの小売業者がかなり早くから広範囲に販売していたことが伺えるとされています。

そこから海賊版の流出は、さほど深刻ではなかったとのこと。おそらく海賊版を起動できるよう改造したスイッチに対してオンラインサービス利用禁止の措置を取るなど、任天堂の対策が功を奏したと思われます。

しかし、フライング販売されたメディア自体は正規品で、スイッチでのプレイに支障はありません。そのためか、TwitchやYouTubeでゲームのネタバレ動画が大量に配信されてしまい、任天堂はこれらの多くを著作権侵害で取り下げるように努めてきたとされています。

その一方で、ゲームのデータをバイナリエディタで探り、ステージ名のリストから何百もの「スピリッツ」(ファイターにセットしてパワーアップさせる様々なキャラクター達)まで、あらゆる隠し要素を抽出して暴露するという動きもあります。

さらに海賊版ファイルから直接取り出された100以上ものゲームアレンジ曲をアップロードするYouTuberもいるとのこと。たとえばサードパーティの『Mega Man』(ロックマン)や『Castlevania』(悪魔城ドラキュラ)といった数々の名曲で知られる2作に関しては、驚くほど多くのリミックス曲が収録されていると伝えられています。

こうした事態にあたって海外掲示板Redditでは、海賊行為やスポイラーに反対し、決して投稿しないように呼びかけられています。

あえてゲーム情報誌を読まず、まっさらな気持ちで遊びたいファンにとって、望まぬネタバレは災難以外の何物でもありません。12月7日の発売まであとわずか、ネット巡回の際には細心の注意を払い、著作権侵害のコンテンツを発見しだい通報を心がけたいところです。