だんだん寒くなってきて、朝ふとんから出たくないようになってきました。通勤通学の電車でも、ふとんがあればいいのに……という要望にこたえて!?というわけではないようですが、老舗寝具メーカーの東京西川が、東京メトロの電車内に羽毛ふとんを用意しちゃったようです。

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 2018年11月26日から東京メトロの全9路線で走り始めた羽毛ふとん電車。車両の中吊り広告を掲示するスペースに、本物の羽毛を使った「ふとん型」広告を掲示しています。車内を見てみると、ふとんが干されてるように見える……地下鉄なのに。つい、ウルトラ5つの誓い「ひとつ!天気の良い日にふとんを干すこと!」を思い出す光景です。

 この羽毛ふとん広告、東京西川によると本物の羽毛ふとん同様、上質な羽毛を使い、熟練の職人によってひとつひとつ丁寧に手作りされたものなんだとか。触ってみるとふかふかなのは当然ですが、もっちりした羽毛独特の弾力が。……わかる。これ明らかに高級品。うちのふとんとは較べものにならないわ。なんて品質のムダ遣い(ほめ言葉)。ちなみに、このちょっと異様な光景には、掲出開始の26日からネット上では写真の投稿が相次いでいます。どうやら見かけた人の多くもビックリしたみたいですね。

 車内に掲示されているのは、ふとん(型広告)だけではありません。本物の羽毛で作った花をあしらったドレスを身にまとったモデルさんの広告も。「これが、美しさの目覚めた羽毛。」というのは、羽毛を高温スチームによるフレッシュアップ加工をしたら空気を掴む力が上がり、保温力がおよそ2度高くなったことを表しているんだそうで。それにしてもこのドレス、見るからにふわっふわ。これも職人さんが丁寧に形を作ったんだと思うと……。

 このほかにも、中吊りには眠りにまつわる川柳が書かれたものがあります。川柳は全部で6種類ありますが、筆者がリアルに体験したものもいくつか。「寝落ちして スマホが 顔に 落ちてくる」って、あれかなり痛いんですよね……。



 この羽毛ふとん電車は写真で紹介した丸ノ内線のほか、東京メトロの全9路線で各1編成だけ用意されている中吊り貸切電車「SUライナー」で行われています。期間は2018年11月26日〜12月2日の7日間のみ。2018年3月末時点で、東京メトロには全部で340編成も電車があるそうですが、そのうちの9編成だけどいうレアな電車なので、乗れたらラッキーかも。つい干して……いや、掲出されている中吊りのふとん型広告を外して、マフラーみたいに首に巻いてしまいそうですが、触るだけにしてくださいね。でもこの手触り、朝に乗ったらそのまま家に戻って布団にくるまりたくなりそう……。

情報提供:東京西川(西川産業株式会社)

(咲村珠樹)