2012年12月25日。先代トヨタクラウンの発表会のステージに突如登場したピンク色のクラウン。その壇上で豊田章男社長は「当初このピンク色のクラウンを発売する予定はありませんでした。しかし、クラウンをRe BORNさせるという思いから、必ず街を走る日がやって来きます」と約束してくれました。

そして2013年8月30日、その日がやって来たのです。クラウンはピンクのボディカラーを採用した特別仕様車の“Re BORN PINK”を設定し、9月1日から30日までの期間限定で販売されたのです。

特別仕様車のクラウン“Re BORN PINK”はアスリートG(ハイブリッド・FR車)とアスリート G i-Four(2.5lガソリン・4WD車)がベースとなります。ボディカラーに新規開発色のモモタロウを採用。インテリアは新色のホワイトをシートやセンターコンソール、ドアトリムなどに採用し、内装色のブラックと組み合わせることで、明快なコントラストを生み出します。

また、演出家でクルマ好きのテリー伊藤氏がカラーコーディネイトを手掛けて、「PINK SURPRISE」をキーワードにメーター指針やパワースイッチ、ステアリングオーナメント王冠マークなどにピンク色のアクセントカラーを採用するなど上質で特別感のある室内空間となっています。

クラウン“Re BORN PINK”は2013年9月1日〜9月30日までの総受注台数は約650台で、その内訳はアスリートGが約610台。そしてアスリート G i-Fourが約40台となっています。それでは、このピンクのクラウンが現在どのような中古車相場になっているのか見てみましょう。

中古車検索サイトで調べてみると、現在、先代のクラウンアスリートの中古車は約2000台流通しています。そのうち特別仕様車の“Re BORN PINK”はわずか14台。ハイブリッド2.5Gが11台。2.5G i-Fourが3台とかなり少なめです。

中古車の価格帯はハイブリッド2.5G“Re BORN PINKが259万〜498万円。2.5G i-Four“Re BORN PINKは219.8万〜288万円となっています。新車時価格はハイブリッド2.5Gが600万円、2.5G i-Fourが570万円だったので、5年経過した中古車としては高値をキープしているといえます。

また。最新の平均価格を見てみると、同じ年式のハイブリッド2.5Gが279万円に対して、クラウン“Re BORN PINK”のハイブリッド2.5Gは308万円と高くなっています。通常ならば、ピンクのボディカラーは平均価格より安くなるのですが、クラウンの“Re BORN PINK”に限って言うと高くなっています。

ハイブリッド2.5Gは走行距離1万km以下のクルマが5台あり、価格は応談となっていますが、走行距離12kmという新車並のコンディションをもつクルマも流通していますので、新車で購入できなかった人には買いのチャンスと言えます。

(萩原文博)

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