ミランの補強を司る責任者のレオナルドは、今年の夏にズラタン・イブラヒモビッチの復帰を検討していたことを認めた。冬のマーケットまで1か月強となり、ミランの周辺では再びイブラ復帰の可能性が騒がれている。

 イブラヒモビッチ本人も、ミランからの関心を認めた。ロサンゼルス・ギャラクシーに残るかもしれないとしつつ、ミランに思い入れがあることを改めて口にしている。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、イブラヒモビッチは『Vanity Fair』の取材に、「関心はある。ただ、ロサンゼルスにもう1年いるかもしれない。でも、ミランが好きなのは秘密じゃないよ」と述べた。

「ノーとは言わない。でも、イエスとも言わない。様子を見よう。ミランは俺をよく扱ってくれた。バルセロナでの悲しみから戻って来た俺に、笑顔を取り戻させてくれたんだ。それに報いたいと思っていた」
 
 2012年にミランからパリ・サンジェルマン(PSG)に移籍したイブラヒモビッチだが、何度も自身の希望ではなかったと話している。そして今回も、「ミランで俺たちは勝利した。俺は得点王になったし、素晴らしい環境で、最高のクラブだ」とミランに賛辞を寄せた。

「幸いにも素晴らしい選手たちと一緒にプレーし、そして勝つことができた。とても素晴らしい2年を過ごせたんだ。出ていきたくなかった。でも、パリSGに行くことになったんだ」

 もしミランに復帰した場合、イブラヒモビッチはかつてチームメイトだったジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の下でプレーすることになる。イブラヒモビッチは「素晴らしい選手だったし、いまは素晴らしい監督だ」と、ガットゥーゾ監督のことも称賛した。

「試合を見れば、全選手が彼のことを好きだと分かる。こういう人と一緒に勝つことができるのは素晴らしいものなんだ。そして俺たちは一緒にスクデットやイタリア・スーパーカップを手に入れた」

 37歳となったイブラヒモビッチは、6年半ぶりにミラノに戻ってくるのか。今後の進展が注目される。