ドイツ戦で貴重な同点ゴールを決めたファン・ダイク photo/Getty Images

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リヴァプールに所属するオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが、試合終了直後に取った行動が大きな話題を呼んでいる。

19日に行われたUEFAネイションズリーグのグループリーグ最終戦で、ドイツ代表と対戦したオランダ代表。2点ビハインドで終盤を迎えるも、残り5分となったところからクインシー・プロメスとファン・ダイクのゴールで2点を奪い返し、2-2のドローで試合終了のホイッスルを迎えた。この結果、オランダ代表はリーグA・グループ1の首位に立ち、決勝トーナメント進出を決めている。

EURO2016に続いて今夏のロシアW杯の出場権を逃し、オランダ代表は暗黒時代に突入したとも言われた。だが、UEFAネイションズリーグでフランス代表とドイツ代表を退け、復調の兆しを見せたことで、オランダ国内も歓喜に沸いている。このドイツ代表戦で貴重な同点ゴールを決め、決勝進出の立役者となったファン・ダイクも、さぞかし嬉しかったことだろ。しかし、同選手はそんな喜びを噛みしめる間も無く、この試合をさばいた主審の元へ近寄り、何か耳元で告げると、彼をそっと抱きしめた。

試合後のインタビューに応じたファン・ダイクは、その時のことを「彼はちょうど母親を失ったばかりで、涙を浮かべながら落ち込んでいたんだ。僕は彼に強くなって欲しかったから、彼に『よく頑張ったね』といったよ。僕が行ったことは小さなことだ。でも、彼の支えになることを願っているよ」と明かした。『Mirror』や『BBC』など複数の英メディアが伝えている。

『BBC』によると、どうやらこの試合の主審を務めたオヴィディウ・ハツェガン氏は、試合中に母親が他界したことを知らされたようだ。ただ、同氏は感情を押し殺し、プロの審判としてドイツ対オランダ戦を見事さばききった。しかし、試合直後に感情が溢れ出し、涙を浮かべている主審を発見したファン・ダイクは心配になり、ハツェガン氏の元へ駆け寄ったという。ファン・ダイクの取った行動に対し、SNS上などで多くの称賛コメントが投稿されている。



参照元:公式Twitter