音楽業界で大きな権力を持つテイラー・スウィフト

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2006年にデビューアルバム『Taylor Swift』をリリースし、これまで10個のグラミー賞を受賞した世界の歌姫テイラー・スウィフト(28)。このたび、そのテイラーが現地時間19日、11月で契約が終了するビッグ・マシーン・レコード(Big Machine Records)ではなく、ユニバーサル・ミュージック・グループ(Universal Music Group、UMG)と契約し、その子会社にあたるリパブリック・レコード(Republic Records)とレーベル・パートナーとしてタッグを組むことを発表した。

テイラー・スウィフトは2006年にデビューしてから、その美しいルックスで若いファンを虜にし、数々のアルバムをヒットさせ音楽業界で大きな力を持つアーティストとなった。テイラーは2015年、3か月の無料体験期間中にアーティストに報酬(印税)を支払わない方針だった音楽ストリーミングサービス「Apple Music」に抗議し、方針を変えさせたことで音楽業界に大きな革新をもたらした。今回のUMGとの契約では、ストリーミングサービスのスポティファイ(Spotify)での収益を全てアーティストに支払うというさらに飛躍した内容が盛り込まれている。

そんなテイラー・スウィフトが現地時間19日、1億1300万人以上のフォロワーを持つ自身のインスタグラムにこう明かした。

「私の音楽のホームがリパブリック・レコードとユニバーサル・ミュージック・グループになることを発表できてとても嬉しいです。この何年もの間、(UMGの)ルシアン・グランジ氏と(リパブリック・レコードの創業者・最高責任者の)モンテ・リップマン氏は素晴らしいパートナーでした。彼らとUMGチームが私の所属するレーベルになってくれることに本当にワクワクしています。素晴らしいことにこれから私がすべてのマスター音源(原盤)を所有することができます。この業界の未来において、レーベルが同じ見解を持っていることは私にとってとても大切です。ストリーミングの世界や変わり続ける私たちの業界の環境は、新たなチャンスを次々と作りだしており、私はやる気に満ちあふれています…アーティストや作曲家、プロデューサーたちが作りだした魔法をベースにしてストリーミングは生み出され、今後さらに繁栄していくものだと強く感じています。」

「これまでの他の大手のレーベルが支払ってきたよりも、かなり良い条件であることは間違いありません。これはクリエイターにとってポジティブな方向へ進んでいる証であり、私がどんなことをしても達成したい目標でもあります。ルシアン・グランジ氏がパートナーとなって手を尽くしてくださりとても嬉しく思っています。」

「14歳の私を信じ、10年以上にわたり私を導いてくれた(ビッグ・マシーン・レコードの創設者)スコット・ボーチェッタ氏に心からの感謝を示したいです。私がやってきた仕事はこれからもずっと誇りに思うでしょうし、私が大好きなことができること、特に幸運にも一緒に仕事をすることができた人々に本当に感謝しています。私が得た最高のものは、献身さ、信頼、私が書いた言葉やメロディーを大切に思ってくれたファンからの忠誠です。これから前に進むにあたって、私の一番大きな目標はみんなに私を誇りに思ってもらうこと。本当に楽しみです。私の次の作品をお見せするのが待ちきれません。」

このような大々的な発表をしたテイラー・スウィフトは現在、アルバム『Reputation』をひっさげて、20日と21日の東京ドームでのコンサートのために来日中。21日の公演も日本のファンを最高のパフォーマンスで盛り上げてくれるだろう。
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)