ソフトバンク“捕手”チーム 前列左から達川光男ヘッドコーチ、甲斐拓也、栗原陵矢、高谷裕亮(画像は『栗原陵矢 2018年11月5日付Twitter「遅くなりましたが優勝しました!!」』のスクリーンショット)

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福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也捕手が11月18日、福岡県ローカルの情報番組『サンデーウォッチ』(RKB毎日放送)で“スポーツウォッチ”のコーナーに生出演した。この日は、福岡ダイエーホークスでも活躍した元プロ野球選手のRKB野球解説者・浜名千広さんが甲斐選手について熱く語っている。

まずは甲斐選手の一番良いところを「ピッチャーを思う気持ち」だと挙げる浜名さん。ベンチでも投手に声をかける姿が多く見られ、「どうしたら気持ちよく投げさせることができるのか」常に考えて気遣う姿勢が素晴らしいという。

そして甲斐選手と言えば『日本シリーズ2018』で一躍話題となり、一時はヤフー検索ランキングで1位になった“甲斐キャノン”だろう。

浜名さんは「速くて強くて正確に投げられるスローイングが“甲斐キャノン”を生むのであり、下半身、脚の力をうまく上半身に伝える動き方をしているからこそできること」だと解説して、「球場で見るたびに脚が太くなっている」と証言する。

そこでRKB佐藤巧アナウンサーがメジャーを持ち出し、「実測させてもらえますか」と甲斐選手に頼んで太ももを測ったところ「65cm」だった。

佐藤アナが調べたところ、競輪選手のトッププロで平均が「62.6cm」という。甲斐選手も「思った以上に大きくてびっくりしました」と改めて脚の太さを実感していた。太もも「65cm」、靴のサイズ「27.5cm」に比べ、手の平は選手の中でも大きい方ではないそうだ。

“甲斐キャノン”で盗塁を刺すには、捕球前に左足を少し出すタイミングがあり「ピッチャーが脚を上げた時にランナーは走るので、ボールがベースより前に来た頃にはもう左足を前に踏み出してます」と甲斐拓也選手。その動きで体勢がブレないためには下半身の強化が必要だという。

コーナー終盤ではそんな甲斐選手に、先日ソフトバンクホークスを退団した達川光男前ヘッドコーチからVTRメッセージが届いた。

「お別れのあいさつもできず、広島に帰ってしまいましたが。2年間、あなたと会えて努力すれば上手になるということが改めて分かりました。いろいろ罵声を発しましたが、広島弁で『おっどりゃー、なにしよんなー、甲斐!』とかね…本当に上手になったので今は嬉しく思っています」と達川さんらしい表現が微笑ましい。

甲斐選手はじっとVTRに見入って言葉を受け止めると、「僕は達川さんのおかげで人生が変わったと言っておかしくないですし、達川さんと出会えたおかげで今の自分がいるので、感謝の気持ちしかないです」「できればもっと一緒にやりたかったです。ただ、ユニフォームを脱がれても関係は変わるわけではないので」「厳しいことも言われましたが、愛情をもってのことだったので、達川さんのことが大好きです」とコメントした。

そんな2人の関係を振り返ると、甲斐選手がたゆまぬ努力によって“甲斐キャノン”と呼ばれるまでのプレーをできるようになったのはもちろんだが、加えて達川コーチの存在が大きかったのかもしれない。

画像は『栗原陵矢 2018年11月5日付Twitter「遅くなりましたが優勝しました!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)