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「子供を守る・児童の送迎」で生じてしまう新たな問題

2005年12月18日09時00分 / 提供:PJ

pj
「子供を守る・児童の送迎」で生じてしまう新たな問題
下校時間が近づくと、車が並び始める。この光景はいつまで続くのだろうか・・・。 (撮影:瀬畑 真一)
夕方4時を過ぎる頃、市道の歩道沿いに車が停まりだす。最初は1、2台、5分ほどすると最初の車はその場を離れ、入れ替わるようにまた車がやって来て停まる。10分もしないうちに7、8台に増え、1台去ってはまた1台やって来る。しばらく停まる車もあったが、この状況は20分程続いた。

 この光景は、ある市内の公立小学校に児童を迎えに来た車の列だ。立て続けに起きた子供への犯罪によって、このような光景が至る所で目にするようになってきたが、別の問題も生まれつつある。

 この道路は通行量もそれなりにあるが、この道路側に位置する門からも児童は下校している。通学班ごとの方向性を考えると仕方のないことのようだ。門から道路までは150メートルほどで、クルマは学校内まで進入出来ないようになっている。そのため、子供を待つクルマの列がそこに出来てしまうのだろう。

 取材している最中にも、停車していたクルマが不意に発進し、走ってきたトラックにクラクションを鳴らされ、ヒヤリとする場面もあった。この時間帯は、日が沈みかけて歩行者や車両が見つけにくくなり、事故の危険性は高くなる。まして、この道路のすぐ先は陸橋になっているために、反対車線からはスピードを出した車が走ってくる。この状況を小学校側では、「保護者側へは、道路への駐車をせずに正門へ回って欲しいという要請を再三している」と語る。

 このような光景は、現在の学校に広がりつつあるのだろう。子供の安全を考えれば仕方の無いことかもしれない。だが、学校の敷地内にクルマで入れたとしても、学校周辺の道路の道幅は、意外と狭い場合が多い。そこを何台ものクルマが走り抜ければ、車同士の事故以外でも、登下校の子供たちや、お年寄りが巻き込まれる人身事故の可能性が高くなる悪循環も生まれる。子供を守りたいという親心が仇となり、別の被害を生んでしまっては元も子もない。

 別の問題もある。学校へ通う児童は、集団の通学班で登下校し、児童が極力1人になることを防いでいるのが現状だ。しかし、保護者が学校まで迎えに来て、その児童だけ通学班から抜いてしまうと、今までは2人、3人とで帰っていた道も、1人で歩く時間が長くなってしまう。しかも、迎えに行かない、行けない保護者はそのことを知らないでいる。同じ方向で家が遠く、しかも1人になってしまう児童を、一緒に連れて帰ってくれれば良いのだろうが、果たしてどうなのか。

 学校側から明確な答えは無かったが、保護者の気持ちは十分理解しつつも、集団登下校を対策として行っているのにも拘わらず、保護者によって通学班から1人、2人と不意に連れて行かれてしまうことは、本意ではないはずだ。毎日の事ならば対策もとれるが、不規則だと対策も難しくなってくる。逆に、児童が1人になる本来の所まで保護者が迎えに来てもらえれば、学校側からしてもありがたいことだろう。学校と保護者、地域によるルール作りや連携は更に求められることになる。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 瀬畑 真一

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