P・シュマイケル氏、事故救助に向かった息子カスパーへ「誇りと怒り」

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 元デンマーク代表GKピーター・シュマイケル氏が、息子のレスターGKカスパー・シュマイケルのとった行動について語った。イギリスメディア「BBC」が18日に伝えている。

 レスターでは先月27日のウェストハム戦後、ヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ会長らの乗ったヘリコプターがクラブの本拠地キング・パワー・スタジアム付近で墜落。会長を含む乗員5名全員が亡くなる大惨事となっていた。

 事故当時、現場付近にいたカスパーは墜落を目撃した後、救助のために燃えるヘリコプターの残骸へと走って向かった。結果的には同じく駆けつけた警察官に制止されたのだが、同選手の姿勢には称賛の声が集まっている。

 ピーター氏は、「彼(カスパー)は救助に向かったんだ。その姿勢を私は誇りに思う。だけど彼は燃えるヘリコプターに走って向かった。私は自分の息子にこんな危険なことをさせたくはない」と語り、息子を誇りに思う気持ちと父としての怒りが入り混じった心情を明かした。

 またカスパーについて、「彼は人にリスペクトができて、思慮深くそして繊細な男だ」と述べ、「今は大変な状況だ。彼の心情を読み取ろうと私も苦心している」とコメントした。