16日、フジテレビ「ジャンクSPORTS」では、プロボクサーでWBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪がゲスト出演。実に37年ぶり、ボクシングの本場アメリカで世界王座を奪取した伊藤が、運命の一戦となった7月のクリストファー・ディアス戦直前の出来事を明かした。

「本当に夢のようだった」と自身の快挙を振り返った伊藤だったが、「正直(日本に)帰ってきたら『ワー』ってなると思ったらあんましならなくて。こういうもんなんだな」と苦笑いを浮かべた。

その一方、試合直前に自信を喪失したとも語った伊藤は、「(練習を)やってきている間は、やりきろうという気持ちがあったんですけど、直前の3時間前になると自分の人生が終わるじゃないですけど、やってきたものがこの一戦で崩れてしまうんで失う怖さが出てきた」と明かす。

すると伊藤は「自然に涙が出てきた」と話すと、「こんなの初めてだなと思ったんですけど、すごい号泣した」という。「その後になぜか吹っ切れて、トレーナーが部屋に入ってきて『よし行こう』ってなった時にやるしかないなって気持ちに開き直りができた。会場がアウェーでバーって言われても『もっと言ってくれ』ぐらいにすごい楽しくなってワクワクする感じに(なった)」と語った。