イケメン女子・フーパーズがプリンセスをエスコート、教会広場でリリイベ 新譜の世界広げる
7人組ボーイッシュ・ガールズ・グループのザ・フーパーズ(THE HOOPERS)が18日、東京・青海のヴィーナスフォート 教会広場で、セカンドアルバム『FANTASIC SHOW』(11月28日発売)の発売記念ライブを開催した。
この日は、10月27日からおこなってきた同アルバムのカウントダウン・イベントの最終日で、午後1時半からと午後4時からの二部構成でおこなわれた。MusicVoiceではその第一部を取材した。【取材・撮影=木村陽仁】
アルバムの世界観を切り取ったようなライブ
中世ヨーロッパの雰囲気があるここ教会広場。お目立ての“王子”を望もうとする多くの女性の姿がそこにはあった。
午後1時半を回り、程なくして、開演のブザーが鳴る。中央の大扉がおもむろに開くと、白の可憐な衣装に身を包んだ7人が現れた。ザ・フーパーズだ。
少女コミックから飛び出てきた王子の様なルックスから“イケメン女子”とも呼ばれ、同性からも人気を集める。容姿だけでなく、しっかりとした歌唱力と優雅な振りが持ち味。毎回見せるコンセプチュアルなアルバムも好評だ。
前作では海賊に扮した。そして今回は貴公子の様な井出立ち。彼女たちの魅力が存分に発揮されたアルバムと言える。その“物語”は先のブザーから始まる。様々なシーンを描くように多彩な楽曲が並ぶ。
そして、この日のイベントは、その世界観を一部切り取ったような構成だった。
アルバムの収録通り、ブザーの後に流れたのは1曲目収録の「トロイメライ」。ブラスの音が印象的に響く歌劇のような華やかなナンバーは、彼女たちの魅力を歌で表したかのようだ。
紫色のライトに染まるステージ。ファンならぬプリンセスをエスコートするかのような振付。指先までも品格が表れている。
1曲目緒を終え自己紹介してから星波が挨拶。「トロイメライ」について「“未来チーム”と“星波チーム”の2チームが分かれて、一人のプリンセスを奪い合うことをイメージしています。皆には奪われるプリンセスの気持ちになって聴いてほしい。ダンスも2つに分かれていて、その辺も細かく見てもらえたら嬉しいい」と説明。
ライブの模様
そして、「ここからは3曲連続で飛ばしていきたい」と「Gambling Love」を披露した。
クールさがあった前曲と比べ、キュートなポップナンバー。投げキッスも送り、ファンの心を射抜く。振りも一つ一つが大きく優雅だ。
曲間、陽稀が「さあ皆さん、この後も手を挙げて盛り上がっていきましょう」と語って3曲目「SHAMROCK」へ。ロックサウンドをベースにした楽曲。特色のある、未来、星波、陽稀の厚みある歌声が響く。
特に、幅広い声域を持つ未来による低音と高音は楽曲にコントラストを生み出し、深みのある世界観を広げるのに大きな役割を果たしていた。
途中、つばさらを中心としたラップが入るなど、高揚感を高めていく。千知もLeeも乃愛も表情豊かに歌い上げ、最後はミドルテンポ「Mr.Music」で締めくくった。
陽稀とじゃんけんして勝った未来
あっという間の4曲。パフォーマンス中は、未来が星波の頭をポンポンと叩いたり、じゃんけんや、ファンに向けての投げキッスやウインク、更にキュートな笑顔などを見せるなど、アルバムの世界観だけでなく、メンバー個々の個性もしっかりと出し、ファンを魅了した。
セットリスト
第一部
01.トロイメライ
02.Gambling Love
03.SHAMROCK
04.Mr.Music
第二部
01.トロイメライ
02.ユラメクホノオ
03.ヴァンパイアキス
04.Don't know why?