U-21日本代表MF長沼洋一

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[11.17 ドバイカップ第2戦 U-21日本5-0クウェート]

 1点目、2点目、3点目と得点が積み重ねられる。U-21日本代表が奪った3点目までを、すべてアシストしたのがMF長沼洋一(岐阜)だった。

 まずは前半28分、MF久保建英(横浜FM)とのワンツーで右サイドを駆け上がると、グラウンダーのクロスでMF旗手怜央(順大)の先制点をお膳立て。さらに同41分には再び右サイドをえぐって折り返すと、FW上田綺世(法政大)が右足で合わせて2点目が生まれる。長沼の勢いは止まらない。後半11分にはピンポイントクロスをゴール前に届けると、上田がヘディングで叩き込んで3点目が生まれた。

「クロスの部分はまだまだ自分の中での課題で、岐阜でも練習が終わった後に居残りでクロスの練習をしていたので、それがちょっとだけど成果として出て良かった」

 3アシストの好パフォーマンスとなったが、チームを率いる横内昭展監督代行は「初めて見ました僕(笑)」と驚きを隠せず。だが、それもそのはず。「それ、僕もさっき言われました。『3アシストは初めて見た』って」と語った長沼は、「僕も初めてしました」と“初体験”であることを告白し、お互いに笑いあったという。

 しかし、すぐさま表情を引き締める。3日後には最終戦となるUAE戦が控えており、「終わった試合のことは置いておく。勝って大会を終えることがチームとして大事なので、次に向けて考えたい」と気持ちを切り替えた。

(取材・文 折戸岳彦)