自身の世界最高得点を塗り替える演技を披露した羽生結弦【写真:Getty Images】

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羽生の“羽生超え”快演に絶賛「ハニュウがまたも衝撃的パフォーマンス!」

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯は16日、男子ショートプログラム(SP)で五輪2連覇の羽生結弦(ANA)が110.53点をマーク。自身の世界最高得点を塗り替える衝撃の演技を披露した。女子のアリーナ・ザギトワ(ロシア)とともに異次元の世界新競演となったが、欧州で中継した衛星放送「ユーロスポーツ」の実況は羽生を大絶賛。「タイガー・ウッズやロジャー・フェデラーのような変革者」とスポーツ界の2大レジェンドを引き合いに出している。

 羽生が氷上に降り立った瞬間、アリーナの空気が一変した。ユーロスポーツの実況アナウンサーは「ここで五輪王者です。いや、五輪連覇王者にして、世界選手権連覇王者です。数週間前のヘルシンキではファンタスティックでした。ここでは何を見せてくれるのでしょうか」と会場の緊張感と期待感の高まりを伝えた。

 そして「ヘルシンキほどの演技なら、彼に注目する世界中の人々にとって非常に素晴らしいものになるでしょう、ユヅル・ハニュウ」と語ると、敬愛するジョニー・ウィアー氏がかつて演じた「秋によせて」の静かな調べに乗せ、羽生の舞いが始まった。

 冒頭の4回転サルコウを決めると、思わず「パーフェクト」と実況はため息交じりに感嘆した。4回転―3回転の連続トウループでは「威厳溢れる」と一言。完璧な演技を締めくくると、スポーツ界のレジェンド2人の名前を挙げて氷上の王者を絶賛した。

スポーツ界の2大レジェンドに比肩「ウッズ、フェデラーのよう」

「もはや、この競技を変革する段階です。数年前のタイガー・ウッズのようだ。ロジャー・フェデラーだ。ユヅル・ハニュウがまたしてもセンセーショナルなパフォーマンス!」

 各スポーツ界の世界的スーパースターと実況は比較。もはや、羽生の存在は競技の枠を超えている。

 フィンランド大会で自身がマークした世界記録をたった2週間で塗り替えてみせた羽生。圧倒的なパフォーマンスで、ロシアを震撼させた「Yuzuru Hanyu」は欧州メディアからも最敬礼で称賛されている。(THE ANSWER編集部)