まるで餃子屋みたいな店頭だが...(画像提供:アパマンショップ浜松駅前店)

浜松名物といえば、昔からうなぎが有名だが、近年は餃子の街としても有名だ。消費量日本一の座を、宇都宮市と競い合っているためだ。

そんな浜松市で、いかにも餃子の街らしいと話題になっている不動産屋がある。それは「アパマンショップ浜松駅前店」。店頭には、物件の代わりに、餃子の写真がベタベタと。これ、もはや餃子屋にしか見えない。

いったい、どういうこと?Jタウンネット編集部が、店長に話を聞いてみた。

「この街に住みたい!って思わせるにはいいかもしれない」


これ、何だろう? 道行く人が立ち止まる(画像提供:アパマンショップ浜松駅前店)

まずは、ツイッターに届いた反応を見てみよう。

「浜松駅前のアパマンショップめちゃくちゃ怖いんだけど何????」という感想もあれば、「この街に住みたい!って思わせるにはいいかもしれない」という意見もあった。とにかく強烈な印象であったことは間違いない。

そこでJタウンネット編集部は浜松に電話して、話を聞いてみた。答えてくれたのは、薮崎洋亮店長だ。

「店舗をもっとおもしろくしよう、という弊社の社長から指示があり、店舗のスタッフ全員でアイデアを出し合った結果、こうなりました。浜松を代表するのは、今や餃子だろう、というわけで、物件の代わりに、餃子の写真を並べてみました。ただし餃子の写真をめくると、物件の写真が出てくるのです」

餃子の写真をめくると、物件が出てくる(画像提供:アパマンショップ浜松駅前店)

「アパマンショップ」はフランチャイズチェーンであり、「浜松駅前店」を経営しているのは「MSレンタル」という会社だ。「MSレンタル」佐藤 圭司社長の号令の下、店舗のリニューアルが行われた。

「反響はすぐに現れましたね。店の前には大勢人が通るようになり、これ、何だろう? すごいね! といった声が、ひっきりなしに聞こえるようになりました。実際に店の中に入って来るお客さんの数は、以前とあまり変わりませんが......」

「とにかく話題になったことは、事実ですね」と薮崎店長。「浜松駅周辺にある餃子店の案内も用意しておき、自由に持ち帰れるようにしているのも、好評のようです」とのこと。


浜松駅周辺にある餃子店の案内も好評だ(画像提供:アパマンショップ浜松駅前店)

静岡県西部にある浜松市は、人口は約79万人の政令指定都市だ。自動車メーカーのホンダ発祥の地であり、スズキやヤマハといった大企業も本社を構えている。下請けの中小企業の数も多い。また静岡大学の浜松キャンパスをはじめ、公私立の大学、専門学校も多い。

「進学や就職で、初めて浜松に来た、というお客様も多いのですが、良い情報を提供することが、私たちの仕事です」

数多くの顧客を引き付けるための一つの知恵が、餃子の写真満載の店舗というわけだ。


浜松駅南口(kcomiidaさん撮影、Wikimedia Commonsより)