前園真聖、現役引退発表のGK川口能活に労い「能活がいなかったら…」

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元日本代表の前園真聖氏が、今シーズン限りでの現役引退を発表したSC相模原の元日本代表GK川口能活(43)の労をねぎらった。

名門・清水商業高校(現・清水桜が丘高校)出身で1994年に横浜マリノス(横浜F・マリノス)でプロデビューを飾った川口。クラブでは、当時チャンピオンシップ(イングランド2部)に所属していたポーツマス、デンマークのノアシェラン、ジュビロ磐田、FC岐阜でプレーし、2016年に相模原に加入した。代表では、アトランタオリンピックでブラジルに勝利したマイアミの奇跡の立役者となり、ワールドカップにも4度出場するなど、長きに渡って日本代表を守り続けてきた。

そんな川口は今月4日に現役引退を発表し、14日に引退記者会見を行った。すると同日、川口と共にアトランタオリンピックに出場した前園氏が自身のオフィシャルブログで労いの言葉を綴った。

「能活自身の言葉で引退発表を聞くまで待っていました。まずはお疲れ様。共に戦った戦友が現役を退くのはやっぱり少しさみしいです…」

「僕はW杯のピッチに立つことはできなかったので、サッカー人生の中でいちばんの実績はアトランタオリンピックです。28年ぶりに仲間と一緒に世界の扉を開いたアジアの戦いは、僕にとっては一生忘れられない出来事です」

「僕が恐れずゴールだけを目指してプレーできたのは、チームの仲間と共にいちばん後ろでゴールを守る能活がいたからでした」

「厳しいアジアの最終予選も能活のセーブで幾度となくチームは救われました。そして、マイアミの奇跡は能活がいなかったら成し遂げることはできなかったです。素晴らしい数々の試合を能活と一緒に戦えたことに感謝です」

「まだリーグ戦は残っていますが、最後に能活がピッチに立つ姿を楽しみにしています。本当に、お疲れ様」

なお、14日に行われた引退会見で川口は、自身が後ろから見ていて嬉しかったゴールに「アトランタオリンピック出場を決めた五輪予選アジア最終予選の準決勝サウジアラビア戦での前園さんの決勝ゴール」を挙げている。