フェデラーを下した錦織の“片手バックハンド”再び脚光を浴びている【写真:Getty Images】

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錦織がフェデラー戦で魅せた“片手バックハンド”が前半戦の超ショット7傑入り

 男子テニスのツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(英ロンドン)は15日、1次リーグ第3戦で世界ランク9位の錦織圭(日清食品)は同8位のドミニク・ティエム(オーストリア)と対戦する。1勝1敗で迎える運命の一戦を前に、初戦のロジャー・フェデラー(スイス)戦で披露した片手バックハンドの超絶ショットを、ATPツアーが第2戦までに生まれた“神ショット”7選の一つに選出。実況アナが「君はこれを信じられるか?」と感嘆した一撃が、再び脚光を浴びている。

 ここまで天国と地獄を味わっている錦織。しかし、フェデラー戦で見せた一撃は紛うことなきスーパーショットだった。第1セットの第12ゲーム、15-30で迎えた局面だった。

 錦織のサービスに対し、フェデラーはフォアで強烈なリターン。コースぎりぎりにきたショットに対し、錦織は右手一本を精いっぱい伸ばして片手バックハンドでラケットに当てた。必死に食らいついたところからのショットは、ストレートにライン上にポトリ。懸命に追うフェデラーも届かない、見事な一打だ。

実況アナ感嘆「オオ、君はこれを信じられるか?」

 ATPツアー公式インスタグラムは「ATPファイナルで生まれた7つの魔法の瞬間 君のお気に入りを見てみて」とつづり、7本のスーパーショットを動画で公開。冒頭に錦織の片手バックハンドが登場している。映像ではショットが決まった瞬間、実況アナが「オオ、君はこれを信じられるか?」と感嘆している。

 そのほか、ダブルスのショットも含め、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の強烈なリターンエース、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)のダウンザライン、ケビン・アンダーソン(南アフリカ)が錦織戦で決めた“ロケット・フォアハンド”など、計7本のスーパーショットが紹介されているが、コメント欄では錦織のショットが1番と認める声が多数だった。

 ティエム戦でもスーパーショットを連発し、4強入りへ望みをつなぎたいところだ。(THE ANSWER編集部)