喜劇「おそ松さん」上演に向けて、キャストは意欲満々

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喜劇「おそ松さん」上演に向けて、キャストは意欲満々

喜劇「おそ松さん」の公開ゲネプロが11月14日、東京・日本青年館ホールで行われ、キャストの高崎翔太(おそ松役)、柏木佑介(カラ松)、植田圭輔(チョロ松)、北村諒(一松)、小澤廉(十四松)、赤澤遼太郎(トド松)らが取材に応じた。

人気アニメ「おそ松さん」の舞台版第3弾となる今作は、コメディ要素をフィーチャーした喜劇として展開される。「過去2作との違い」を問われた高崎は「今まではコント集というか、短いお話を何本かでしたが、今回は約80分くらいの1本の話になっています。普通は1本の物語を通して誰かが成長していく物語ですが、この作品は1本の物語を通して誰も成長しない(笑)」とボケはじめ、“弟たち”に「やめろ!」「誰が見たいんだよ!」と一斉にツッコまれていた。

「喜劇」と銘打ち、笑いを追求した今作。小澤は「今回の作品は、笑いの戦場みたいな感じで、『あいつが笑いをとったから、俺もとってやろう』みたいな。切磋琢磨な空気がありつつ、楽しんでいる作品。そういうところを見ていただけると、より一層笑いが生まれると思います」とアピールする。また今作は、6つ子をイケメン化した「F6」が登場しないため、柏木は「『F6』がいないので、『F6』の華の部分を担っていかなくては」と言い、共演陣に苦笑されていた。

さらに、今作から6つ子の父・松造、母・松代が初登場し、松野家を襲う“ある騒動”が描かれる。松造役の佐久間祐人は、「チームワークが良いというか、皆さんの仲の良さが芝居につながっている感じなので、そこに溶け込めたらいいなと。今も(溶け込もうと)やっていますが、まだまだ距離が(笑)」と自虐交じりに語り、松代役のザンヨウコも「本当にチームワーク、関係性がツーカーというか。誰かがボケたら植田くんがツッコんで」「負けられないな。大人げなく、張り合うつもりでがんばっています」と意気込んだ。

“両親”も目を見張るほどに、息の合った掛け合いを繰り広げる6つ子役のキャスト6人。「6つ子以外を演じるなら、誰をやりたい?」という質問があがり、柏木が「カラ松以外考えられない」とドヤ顔を決めると、すかさず5人が総ツッコミ。北村も「圧倒的にチビ太。(理由は)シンプルにハゲというだけ」と一松さながらの、ひょうひょうとした表情で笑いを誘う。赤澤も「僕は十四松がやりたいですね」と前のめりで語ると、小澤が食い気味に「そんな簡単なもんじゃねえぞ!」と一蹴し、コンビ芸を披露して盛り上げた。

なおこの日は、出口亜梨沙(トト子役)、窪寺昭(イヤミ)、KIMERU(チビ太)、原勇弥(ハタ坊)も出席した。喜劇「おそ松さん」は、東京公演が日本青年館ホールで11月15〜20日、京都公演が京都劇場で11月23〜25日に上演される。