シャンプーの成分表、どこを見るべき?

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シャンプーの成分表、どこを見るべき?

誰もが毎日にお世話になっているシャンプー。でも、その成分表をよく見たことがありますか?

シャンプーは、そもそもどんなものでできているのでしょう。

もちろん、最も多い成分は水(水分)です。

その次は界面活性剤。
これは、あまり聞きなじみがないかもしれませんが、洗浄成分の主体となるものです。

通常、油は水と溶け合いませんが、この界面活性剤の分子は、片方が水に、片方が油にくっつく性質があり、これを媒介にして油を乳化することができます。
そのため、皮脂汚れを水で洗い流すことが可能になるのです。

このほか、シャンプーには界面活性剤の働きを助ける補助成分や、髪の毛を保護したり香りを付けたりする成分、防腐剤などが含まれています。

では、このうち注目すべきものは何でしょう。

それは、ずばり汚れを落とす主役の界面活性剤です。

この界面活性剤には、大きく分けて高級アルコール系、石鹸系、アミノ酸系の3種類あります。

このうち高級アルコール系は、俗に石油系ともいわれ、洗浄力が非常に高く、かつ安価なのが特徴。

安売りされている商品のほとんどに、高級アルコール系界面活性剤が使われています。

ただし、頭皮への刺激が強く、また皮脂を取りすぎるのが難点です。

成分表的には「ラウリル硫酸○○」や「スルホン酸」などと表示されます。

また、石鹸系はアルカリ性なので、キューティクルへのダメージが心配。

一方のアミノ酸系は肌に優しく、皮脂を落としすぎないため、ほとんどの美容室などで使われています。

表示では「グルタミン酸」や「メチルアラニン酸」などの文字が含まれていれば、アミノ酸系です。

頭皮や髪に優しい理想の成分量って?

では、実際に普段使っているシャンプーのボトルや詰め替えパウチの裏側を見てみましょう。

配合成分として、いろいろなものが書かれていると思います。

ただ、どの成分が何パーセント含まれているかは記載されていませんね。

配合量の目安となるのが、書かれている順番です。

成分表は、配合率が高いもののから記載することになっていますので、当然最初は「水」ということになります。

次いで、界面活性剤の成分が表示されますが、これは一つではなく、数種類であることが普通です。

そのあと、髪に潤いを与えるためのオイル成分や、着色料、香料が十数種類から数十種類記載されているはずです。

多くのシャンプーの場合、大まかにいうと、水分が全体の50〜60%、界面活性剤が30%程度、残りがその他成分であることが普通です。

このその他成分は全体の10%かそれ以下ですが、この割合が高いほどヘアケアに重点を置いたシャンプーということになります。

表示ラベルには、水と界面活性剤のあとに、天然の「○○油」とか「○○エキス」などの名前がずらりと並んでいるはずです。

それが「その他成分」ですので、購入する際にはそれらの表示に気を付けて選べばいいでしょう。