adidasの新スパイク『コパ 19』、実着用選手はこんな感じ!デザイナーの製品Q&Aも

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先日、adidasから発表された新スパイク『コパ 19』。

adidasフットボール史上初となる、独自の加工を施したプレミアムカンガルーレザーとプライムニットをシームレスに融合させた新たなテクノロジー「フュージョンスキン」を採用。柔らかさを追及し、足全体を包み込む優れたフィット性を実現している。

今回は、注目の新スパイクを実際に履いている選手たちが誰なのか、有名どころを中心に紹介。後半では、『コパ 19』のシニアデザインディレクター、デーブ・スレースによる製品Q&Aをお届けしたい。

まず、試合や練習で『コパ 19』を実着用している選手たちはこんな感じだ。

パウロ・ディバラ(コパ 19+)

ダビド・デ・ヘア(コパ 19.1)

ネマニャ・マティッチ(コパ 19.1)

マッツ・フメルス(コパ 19.1)

ハビ・マルティネス(コパ 19.1)

ミランダ(コパ 19.1)

と、なかなかの顔ぶれ。少なくともこれまでの「コパ」とは位置づけが大きく異なっていることが分かるだろう。

さてここで気になるのは、リリースでは「『コパ 19』を着用するトップ選手」として名前の挙がっていたトーニ・クロースがいない点。

旧モデルの『11プロ』を長く履き続けている彼の動向はスパイク好きにとって大きな関心事項だが、そう、クロースは今のところ実戦で『コパ 19』を着用していないのである。

練習ではアウトソールなどが異なる特注の『コパ 19.1』を試していたクロース。

しかし先週末のセルタ戦で履いていたのは、お馴染みの『11プロ』だった(ちなみにこちらも特注)。

やっぱり…と思った人は多いはず。ただ、以前『アデュピュア 4』から『11プロ』へ移行したときも、半信半疑から始まった。

今回の『コパ 19』に力が入っていることは間違いなく、しばらくはクロースの足もとから目が離せない。

続いて、『コパ 19』の開発において中心的な役割を果たしたシニアデザインディレクター、デーブ・スレースによる製品Q&Aをお届け。

ちょっと変わったルックスのこのスパイクには、どんな思いが込められているのだろうか。

――新しいCopa 19+の背景にあるデザインインスピレーションは何ですか?

コパ フランチャイズは、最も愛されている製品の一つであり、サッカー文化の真の象徴です。多くの古典的なデザインと同様に、スタイルやトレンドの変化の中でなお人気があり、時代を超えた美的感覚はフットボールの純粋主義者に大いに愛されています。私たちは何十年にもわたって進化し、適応してきた他の象徴的なデザインに触発され、新しいモダンな変化と古典的な外観を組み合わせてデザインにこだわりました。私たちのインスピレーションは、古典的な製品にイノベーションとモダニティを注入し、「伝統と革新」を追いかけることから来ています。

――新しいCopaの最大の技術革新は何ですか?

新しいコパの技術革新は、フィット感、触感、動きという3つのカテゴリーに分類されます。フィットの観点から、発泡パッドとオルトライト靴下を特徴とする内部構造は、クッション性と快適性を提供します。Sockfitの襟は、足の形に自然に拡張してフィット感を確保するように設計されており、解剖学的観点から設計されたアッパーは素足での感覚を模倣しています。

新しいフュージョンスキンは、シームレスで透湿性の低い生地を特徴とするコパの古典的なレザートリートメントの進化であり、サッカーシューズのタッチを再定義します。カンガルーレザー自体はとても柔らかく、最適な快適さとタッチを提供します。X Ray Vampは足をボールに近づけ、スリップを軽減します。Purecutレースは不要なレイヤーを除去してボールコントロールエリアを最大限にします。

さらに、Copa 19+のデザインは、動きと感触を最大限にするように設計されています。コンフォートフレームは動きを安定させ、牽引力を向上させます。2つのフットシェイプのはめ込みにより、最適なクッション効果が得られます。スタッドの位置決めと形状は、回転を最適化するように設計されています。

――なにか新しい材料を使いましたか?

この靴の主要な焦点に触れるに際し、新しいアッパーを開発するのに膨大な時間を費やして、ボールと接触したときに比類ないタッチとコントロールを実現しました。これには、既存のカンガルーレザーテクノロジーの進化である新しいフュージョンスキンの使用も含まれます。これは、Copaの古典的なレザートリートメントの再想像であり、シームレスで透水性の低い生地を提供します。素材は非常に柔らかく、最適な快適さと触感を提供します。

――この靴はどのようにしてadidasサッカーの真言である「伝統と革新」に合っていますか?

「伝統と革新」は、過去の古典的なデザインに触発され、同時に将来の技術革新を受け入れることです。Copa 19+は間違いなくこの真言に合致しています。このデザインは、サッカーの純粋主義者に愛されているCopa原作の象徴的かつ古典的な外観から生まれました。しかし、これは、競合しない魅力を提供し、今日のサッカーの消費者のスタイルの嗜好からインスピレーションを得るために再設計されました。これまでの最も進歩的な靴です。

――Copaと他のadidasシューズの違いは何ですか?

Predatorはコントロール、Xはスピード、Nemezizは敏捷性、Copa 19+はタッチによって構築されています。デザインのすべての要素はタッチを最大にするように構成されており、ゲームで最も熟練したプレーヤーがボールをコントロールし、自分たちのゲームで最高の状態を引き出すことができます。

――革新的なブランドにするとのことですが、古典的な靴を取り戻すことはどのように革新的であると言えますか?

私たちは、革新は単に過去のデザインを投げ捨て、何か新しいものに取り替えるために数年に一度ビリビリにはがすことではないと確信しています。adidasのサッカーでの遺産は他に類を見ないもので、この遺産はすべて私たちのデザインに物語っています。だから、私たちの製品はすべて新技術と新しいデザインの境界を押し広げていますが、数十年愛されていて今も人気があるサッカーデザインの要素からインスパイアされています。

――正確には新しいCopaはプレーヤーのパフォーマンスをどの程度向上させるのでしょうか?

新しいCopa 19+は、フィット感、タッチ感覚、動きの3つの重要な領域での技術によって、ゲームの最高の選手をサポートします。

発泡パッドとオルトライト靴下を特徴とする内部構造は、クッション性と快適性を提供し、安全で快適なフィット感を提供します。ソックフィット襟は、足の形に自然に拡張するように設計され、支持力のあるフィット感を提供します。解剖学的観点から設計されたアッパーは、まるで裸足であるかのように感じさせます。

フュージョンスキンは、COPAの古典的な革構造の進化です。これはシームレスで透湿性の低い肌を特徴とし、触感の点で大きな違いを生み出します。素材は超柔らかく、最適な快適さとタッチを提供し、X Ray Vampは足をボールに近づけて滑りを軽減します。Purecutレースは不要なレイヤーを除去してボールコントロールエリアを最大限にします。

Copa 19+のデザインは、動きや感触を最大限に引き出すように設計されています。コンフォートフレームデザインは動きを安定させ、牽引力を高め、2つのフットシェイプのはめ込みで最適なクッション効果が得られます。スタッドの位置決めと形状は、回転を最適化するように設計されています。

――この靴をadidasの選手が競技場で着用すると思いますか?

Copa 19+フランチャイズを着用する選手の代表はパウロ・ディバラで、他多くのプレイヤーが競技場で履くでしょう。