ラッパー・KEN THE 390とアーティスト・砂糖シヲリがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「TOKYO SOUNDS GOOD」。旬なアートの魅力を発信する「Art Good With artscape」のコーナーでは、日本でも数少ない国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」(以下、「KYOTOGRAPHIE」)を特集。「KYOTOGRAPHIE」の共同創設者で共同代表の仲西祐介さんをお迎えしてお届けしました。


仲西祐介さん



◆伝統と革新を合わせた「KYOTO GRAPHIE」
端的にいえば「KYOTOGRAPHIE」は、世界中の優れた写真作品を、京都の伝統的な日本建築から現代建築までさまざまな建物に展示する写真祭です。仲西さんによると、「インテリアデザインやプロダクトデザイン、伝統工芸の職人さんの技術とか最先端企業のテクノロジーとも合わせて、写真の新しい作品の見せ方を提案するフェスティバル」とのこと。伝統的と革新を合わせた、新しい写真表現を体験できるイベントになっています。番組では砂糖シヲリも、「展示の方法を見るだけでも非常におもしろいですし、さらにその風景のなかにある写真ということで、確かに写真の見方が変わると思いました」と興味津々の様子でした。

「KYOTOGRAPHIE」には、毎年決まったテーマがあります。仲西さんは、「今年は『UP』というテーマ。世界中でいろんな問題を抱えていて、暗くなるニュースもたくさんあるんですけど、目線を上げて気持ちを上げていこうと。自分の足で立って、自分の頭で行動することをテーマにしたんです」と語りました。このテーマをもとに集うすべての人々が、多様な価値観や精神性を共有することも、「KYOTOGRAPHIE」の醍醐味となっています。

さらに番組ではKEN THE 390が、機材の性能向上によって写真表現の幅が広がっていることに注目。仲西さんは、「昔の写真は本当に小さくて、それを今の高精度のスキャナーでデジタイズして、それをかなり大きなプリントにできます。カメラの性能もすごく上がっているので、ものすごい大きなプリントに耐えられるデータが作れるんです」と解説します。KEN THE 390は、「写真としての強みみたいなものを感じますね。いろんな場所に置けるだとか、サイズを自由に変更する……ほかのメディアだとなかなか難しいことが、実はできるっていうのがおもしろいな」と締めくくりました。

◆東京でも「KYOTOGRAPHIE」が見られる!
今年の「KYOTOGRAPHIE 2018」は春に終了していますが、そこで人気だった展示の一部を東京で見ることができる「TOKYOGRAPHIE」が、現在都内各所で開催中です。

<これから開催される「TOKYOGRAPHIE」の展覧会(敬称略)>
小野規「COASTAL MOTIFS」
開催期間:11月21日(水)〜12月21日(金)
会場:アンスティチュ・フランセ 東京

ギデオン・メンデル「Drowning World」
開催期間:11月23日(金・祝)〜12月14日(金)
会場:FUJIFILM SQUARE GALLERY X

リウ・ボーリン「Liu Bolin × Ruinart」
開催期間:11月23日(金・祝)〜12月9日(日)
会場:BLOCK HOUSE

顧 剣亨(こ・けんりょう)「Utopia」
開催期間:11月24日(土)〜12月22日(土)
会場:GALLERY WATER

ジャン=ポール・グード「“In Goude we trust!”」
開催期間:11月28日(水)〜12月25日(火)
会場:シャネル・ネクサス・ホール

宮崎いず美「UP to ME」
開催期間:12月1日(土)〜12月25日(火)
会場:BMW GROUP TERRACE - DEAN & DELUCA CAFE -

各展覧会で、アーティストトークなどのイベントも実施されます。
営業時間やアクセスなどの詳しい情報は、「TOKYOGRAPHIE」のWebサイト https://www.tokyographie.jp/からご確認ください。

【番組概要】
番組名:TOKYO SOUNDS GOOD
放送日時:毎週金曜14:00〜16:55
パーソナリティ:KEN THE 390、砂糖シヲリ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/tsg/