寝台特急「サンライズ出雲」

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JR山陽線を走行中の寝台特急「サンライズ出雲」で、乗客が倒れて亡くなったとツイッター上に運行情報が流れ、驚く声が上がっている。

鉄道会社も驚く異例のケース。何があったのか。

車掌が通路に倒れているのを見つけ、救急隊に引き継ぐ

「うわぁ びびる」「事故なのか、事件なのか?」「月曜の朝から強烈やな」...。

東京発島根県出雲市内行きのサンライズ出雲の車内で2018年11月12日朝、女性が亡くなり、岡山県内のJR倉敷駅で袋に包まれて搬出されたとの情報が出回ると、ツイッター上は騒然となった。

警察が現場検証をしているとも報告され、「リアル西村京太郎サスペンスだわな」「十津川警部呼ぶしかないなあ」といった感想が多く上がった。推理作家の西村京太郎さん(88)には、「寝台特急『サンライズ出雲』の殺意」というミステリー本があり、TBS系ドラマの十津川警部シリーズでも「サンライズ出雲の女」が3年前に放送されている。

何か事件につながる可能性はあるのだろうか。

JR西日本岡山支社の広報室にJ-CASTニュースが聞いたところ、岡山―倉敷両駅間を走行中の車内で、車掌が通路に乗客が倒れているのを見つけた。急病事案で救護することになり、倉敷駅に午前6時46分に到着すると、救急隊に引き継いだ。

岡山県警「病死の可能性があり、事件性はない」

救急出動した倉敷消防署は、隊員が倉敷駅に駆け付けると、40代の女性は、すでに心肺停止状態で、亡くなったと判断して搬送しなかったと取材に説明した。

岡山県警の広報室では、病死の可能性があり、事件性はないと取材に答えている。

なお、サンライズ出雲は午前8時6分に運転を再開し、この影響で、JR伯備線の上下線20本が遅れ、約4000人に影響が出た。JR西日本岡山支社では、寝台特急内で乗客が亡くなったケースは、これまでに聞いたことがないとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)