無印良品の「電球型スピーカー」はコスパ抜群なBGM用スピーカーでした

写真拡大 (全16枚)

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

先日、仕事帰りにふらっと無印良品に寄ったら「LED電球型Bluetoothスピーカー」が安くなっていたんです。元々9800円だったものが、なんと6860円!

2016年、ソニーから発売され話題となった「LED電球スピーカー」。一度聞く機会があり、これイイ!と思ったのですが、2万円超えの価格に躊躇して結局購入せず。その後、無印良品からも同様のスピーカーが出たのは知っていたのですが、その頃にはすでに某オーディオブランドのワイヤレススピーカーを使い始めていたこともあり、こちらも結局買わず…。

なかなか縁のなかった電球型スピーカーが、安くなってる! 思わず手に取ってレジに向かってしまいました。さっそく自室に導入してみたので、気になる音質や、電球型ならではの利点をレポートしていきましょう。

■とにかくシンプルな構造!

そもそもスピーカーを衝動買いなんてしないよね、と思われるかもしれませんが、実は理由があるんです。それが自室の電気。

部屋ではほとんど机に向かうかベッドで寝るかなので、あまり気にしていなかったのですが、まぁなんとも適当な裸電球状態でした。これがあたりまえの風景になっていたのですが、先日寝る前に天井を見上げた際、視界に入った裸電球に「これはちょっとなぁ…」と思ってしまったんです。さすがにちょっと侘びしすぎる…。一度気になると、もう毎晩気になって仕方がない。まずは電気の傘(シェード)でも買うかな、と思っていたところでした。

無印良品に寄ったのも、実はシェードを見るためだったんです。そして安くなっている「LED電球型Bluetoothスピーカー」を見つけてしまった。そして買ってしまった…。

電球によくある水滴のようなカタチとは異なり、根本部分が大きいのが特徴です。

直径は77mmで高さは130mm。手にするとこのぐらいのサイズ感。

口金は一般的なE26。電源は口金から取るので、配線の必要はありません。今ある電球から変えるだけでOK。そもそも電気を必要とする電球なわけで、そのままついでにスピーカーの電源も取ってこられる。それを思いついたのってやっぱりスゴいなと、使ってみてあらためて思いました。

スピーカーは先端部分にあり、ボタンがひとつ付いています。そしてボタンの横には小さなLEDランプが埋め込まれています。

ということで、さっそく電球を変えてみました。

うーん…。やっぱりこれじゃダメでしょ。照明器具自体が同じなので、これまでの裸電球状態が裸電球スピーカー状態になっただけです。侘びしい風景は何も変わっていません。しかも電球が重くなった(「LED電球型Bluetoothスピーカー」は約250g)分、長すぎるのでフックに引っ掛けて適当に短くしたコードが外れて下に落ちてきそう。

なので、やはりシェードを探すことにしました。でもここで、ちょっと考えました。このスピーカーってどういう音が鳴るんだろう、と。全体に広がるような音であれば、シェードがあることで変に反響する可能性がある。それではこのスピーカーの良さを消してしまう。

やはり音を確認しなくては。

 

■BGMを流すにはピッタリ!

接続はとにかく簡単。電気をオンにするとランプが青く点滅するので、その状態でスマホからこのスピーカーを探すだけ。

スマホのBluetoothをオンにすると「MJ-BL1」があるので、それを選択すればOK。「ポン」とスピーカーから音がして、接続完了です。

一度接続すれば、あとはスマホのBluetoothをオンにしておけば自動で接続してくれます。

そして音楽を鳴らしてみると…。

音質は正直言うと、まぁまぁ。全体的にフラットな音で、高音質かというと、さすがにそこまでではありません。ただし残念というほどでもない。それよりも、音の広がりにビックリしました。部屋全体が音で満たされる感じです。ひとつひとつの音が粒立って聞こえるわけではないのですが、どこで音が鳴っているのかが分からない感覚と言えばいいのかもしれません。

これってまさにBGM用としてはピッタリです。音楽に没入したいならイヤホンやヘッドホンを使えばいいだけで、読書時などにふわっと音楽を鳴らしておきたい、なんて場合にはうってつけじゃないですか!

■シェードはあえて覆わないタイプに

広がる音となると、シェードは電球を覆うようなタイプは不向きかもしれない。むしろ裸電球状態でもいいかも。でもそれじゃあ当初の目的(侘びしい風景をなんとかしたい)を果たせない…。そんなことを考えながらネットで探していると、見つけました。作業場にありそうな、シェードだけどシェードの役割果たさないよね的なモノを。それがこれ!

おぉ、意外といいかも。ちょっとインダストリアルな雰囲気。これなら音をこもらせることも、指向性を与えることもない。きっちり縛ったコードも、作業場感が出ていい感じ(都合いいなぁ…)。

ではさっそく点灯してみましょう!

おぉ! 雰囲気あるわー!(自己満足)

明るさは「ん、これLED?」と思う程度の100ルーメンですが、シェードで覆っていないため、明るすぎると目がしんどいということも考えればちょうどいい。ちょいと落ち着いた雰囲気が間接照明的で、これはこれでアリだなと(自己満足その2)。

部屋全体を照らしつつ、部屋全体を音で満たす。シェードもぴったりで、一気に部屋がグレードアップした気がします。

 

■やっぱり試してみたくなるよね、トイレに

でもちょっと待てよ。この電球型スピーカーがふさわしいところって他にもあるかもしれない。思いついたらやってみるしかないでしょ! ということで、さっそく試してみました。それはズバリ、トイレ!

明るさはさほど必要なく、しかも音楽を聞きながら用を足せるなんて最高じゃない! 問題は、このカタチがハマるかどうか。

付いていた電球を外して「LED電球型Bluetoothスピーカー」を取り付けてみると…

やったぜ! しっかり装着できました。電気を点けると、明るさもちょうどいい!

用もないのに便座に座って、上から降ってくる音を堪能してみましたが、これイイ!

と思ったのですが、そこで気付きました。自分が結構なスピード派だということに。ほぼ毎回1曲分もトイレにいないということに。さらに言うと、毎回プレーヤーにつなげて再生するのが面倒だということに…。

トイレの外にあるプレーヤー(PCやスマホ、DAPなど)とつなげる場合も、ドアを閉めるがゆえに接続が不安定になる。ドアを開けて用を足すわけにもいかないし…。トイレ専用DAPを置いておくという手もありますが、長時間派ではないのでそこまでするのも…。

ということでトイレへの導入は見送ることに。もしトイレ大好き長時間派の人なら試してみるのもアリかもしれませんよ。

 

■2台あればステレオになる!

ちなみにこの「LED電球型Bluetoothスピーカー」には、2台あるとステレオになる“TWS(True Wireless Stereo)モード”が付いています。ステレオサウンドを楽しみたいという人はぜひ2台そろえてみてください。また今回はたまたま安く売っていましたが、もしかすると在庫限りかもしれませんのでお気をつけて。

しっかり音楽を楽しみたい場合はイヤホンやヘッドホン、指向性のあるアクティブスピーカーで聞くのがオススメですが、BGMとして音楽を流しておきたい、部屋を音楽で満たしたいという人にはこの「LED電球型Bluetoothスピーカー」、かなりオススメですよ。

>> 無印良品

 

(取材・文/&GP編集部 円道秀和)