千葉県内でトレーニングを行ったU-21日本代表

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 翌12日に遠征先のドバイに移動するU-21日本代表は11日、千葉県内でトレーニングを行った。全23選手中、海外組のMF伊藤達哉(ハンブルガーSV)、GK山口瑠伊(エストレマドゥーラ)らを除く16選手が約1時間汗を流した。今遠征はA代表と活動期間が重なるため、A代表を兼任する森保一監督に代わって横内昭展監督代行が指揮を執ることになるが、この日は森保監督も練習場に姿を現してトレーニング前には選手たちに言葉を届けている。

 先日行われたAFC U-19選手権でベスト4に進出して来年ポーランドで開催されるU-20W杯出場権を獲得したU-19日本代表からはMF伊藤洋輝(磐田)、MF久保建英(横浜FM)、DF橋岡大樹(浦和)、DF小林友希(神戸U-18)、そして追加招集されたGK谷晃生(G大阪)がUAE遠征に参加。指揮官は彼らに「おめでとう」と直接伝え、久しぶりに顔を合わせたアジア大会準優勝メンバーを改めて労ったようだが、ここで立ち止まらずに「高い目標を持ってほしい」との言葉を掛けた。

「(U-19選手権、アジア大会では)よく戦ってくれたが、ここが目標ではない。東京五輪で金メダルを取るために高い目標を持ってほしいし、東京五輪だけでなく、A代表に入るという高い目標を持っていると思うので、そこを忘れずにUAE遠征に臨んでほしい」

 遠征中にはドバイカップU-23に参加してウズベキスタン、クウェート、UAEと対戦。大会名は「U-23」となっているが、「同じU-21世代の選手と戦うことを聞かされている」と森保監督。今年1月のAFC U-23選手権、そして8月のアジア大会で対戦した相手はU-23にプラスしてオーバーエイジを起用してくるチームがほとんどだった。同年代との試合になることで、「どれだけ違いを見せられるか」と語った森保監督は「良い報告を待っている」と続けた。

「自分たちが必死に戦ってハードワークして、チーム一丸となって戦った上で、どれだけ差を見せてくれるか。彼らがどれだけ自分たちが成長したいかという部分、上を見て戦っているかというところのメンタルの部分が表れると思うので、それぞれがどういう意気込みでやっているかの報告も楽しみにしている」

 A代表を率いる指揮官に、U-21日本代表の選手たちはUAEからどれだけの良い報告を届けることができるだろうか。

(取材・文 折戸岳彦)