サムスン電子が米レピュテーション・インスティテュートの企業ランキングで2位を記録した=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が、米調査会社レピュテーション・インスティテュート(RI)が先ごろ発表した「2018年米国で最も評判の良いIT企業ランキング」でインテル、グーグル、マイクロソフト、アップルなど米有名企業を抑え、2位(78.5点)を記録した。

 ランキングは、米国内で約2万3000人を対象に実施したアンケートの結果などに基づき、業績、製品・サービス、リーダーシップ、革新、市民意識、業務環境、支配構造(ガバナンス)の7項目を評価し、順位を付けたもの。

 トップは唯一80点を超えた米半導体メーカーのエヌビディア(80.3点)。3〜10位はガーミン、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、インテル、グーグル、テキサス・インスツルメンツ、アドビ、セールスフォース、ヒューレット・パッカードが入った。

 上位10社のうち、本社が米国以外にある企業はサムスン電子が唯一。サムスンに次いで日本のエプソンが18位に入った。

 サムスン電子は2015年に1位だったが、16年は2位に、昨年はギャラクシーノートS7の発火事故の影響で5位に転落した。今年は3ランク上昇し、昨年の調査で順位が上だったグーグル、インテル、IBM、マイクロソフトを追い抜いた。IBMは17位、マイクロソフトは24位に順位を下げ、スマートフォン業界でサムスン電子と競合するアップル38位にとどまった。

 RIは報告書で「サムスン電子はギャラクシーノートS7の発火事故で危機に陥ったが正式な謝罪で名声を取り戻した。支配構造部門では相対的に点数が低かったが全般的に優秀な評価を得た」と分析した。

 また、透明なコミュニケーションと製品・サービスに対する消費者の支持により良い評価を維持したと説明した。韓国で行われたアンケートでは主要グループのうちコミュニケーション能力が最も劣るとの評価を受けるなど否定的なイメージが強いが、これとは相反する結果となった。

 サムスン電子の生産ラインの職業病に関する調査を行ったサムスンオンブズマン委員会が今年初めに全国の成人3277人を対象に実施した企業イメージ調査で、サムスン電子はコミュニケーション能力部門で最下位だった。全般的な国民信頼度評価でも3位にとどまり「尊敬される企業の条件に合わない」との指摘も受けた。

 財界関係者は「サムスン電子は国内より米国や海外で認められる企業。韓国を代表する企業であるにもかかわらず財閥という否定的なイメージが強い上、ここ数年間続いた(サムスンに対する)操作なども影響を与えたとみられる」と述べた。