“挨拶が最低限のマナー”は過去の話?

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マンションやアパートなど多くの人が生活する“集合住宅”では、やはり近所づきあいが重要。特に“挨拶”はかなり初歩的なコミュニケーションズですが、最近は“挨拶をするorしない”で悩む人も増えているようです。

【写真】“引っ越しの挨拶離れ”が取りざたされることも?

■ 集合住宅で“挨拶”はするべき?

最近ネット上で話題になったのは、夫と社宅に住んで1年目の妻が投稿したお悩み相談。社宅ということで夫の同僚なども住んでいるはずなのですが、基本的にこちらから挨拶しないと誰も挨拶しないそうです。

それどころか、挨拶すると露骨に嫌そうな表情をされることも。そこで投稿者は「集合住宅の挨拶事情ってこんなものなの?」と質問し、他のユーザーからは様々な意見が寄せられました。

まずは“挨拶する派”の意見で、「うちは一般的なマンションだけど、普通に挨拶するし挨拶されるよ?」「挨拶をするのは間違ったことじゃないし、周りの住人が間違ってる」「防犯のためにもなるし、挨拶はした方がいい」といった声が。大人の“常識”として挨拶をする人も少なくないようです。

一方で“挨拶しない派”からは、「どこでも挨拶しないって訳じゃないけど、そういう環境なら周りに合わせた方が良いのでは?」「あまりプライベートで関わってほしくないタイプの人もいるし、相手から挨拶された時だけ返してる」といった声が。周りの環境や雰囲気によっては、“空気を読む”ことも必要なのかもしれません。

そんな中で多いのは、“挨拶するorしない”の中間ともいえる意見。「“声を出さないで会釈だけする”のが安定だと思う」「自分も“会釈だけ”だな。特に住んで間もない時期は頭を下げるだけにして周りの反応をうかがってる」と、“会釈だけ派”の人もいるようです。

■ “つかず離れず”の距離感が大事?

集合住宅の挨拶事情については、「年長者は挨拶してくれるけど、若者はしない」という指摘も。昨今では“不審者”の手口が巧妙になっていることもあり、子どもを持つ若い保護者の中にはあえて関わりを断つ人もいるようです。そういった風潮を受けてか、以前ネット上では“挨拶禁止のマンション”があると話題に。当然驚きの声も上がりましたが、「誰が“知らない人”なのか子どもにはわからないし、当然の流れなのかも」「“挨拶をしたら声かけ事案”ってケースもあるし、大人にとってもリスクが減るのでは?」と納得する人も少なくありません。

また最近では、“引っ越しの挨拶離れ”も進んでいる模様。以前「SUUMO」が公開したアンケートでは、約70%の人が「挨拶に行った」と回答。しかし20代前半のデータでは、約70%の人が「行ってない」と答えていました。

年々希薄になりつつある様子の“ご近所づきあい”。やはり現代では、“つかず離れず”の距離感が一番求められているのかもしれません。(レタスクラブニュース)