バスタブに女性が5日間閉じ込められる(画像は『ABC12 WJRT 2018年10月30日付「5-day bath: Postal worker, neighbors find Chesaning woman stuck in bathtub」(Terry Camp)』のスクリーンショット)

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世の中には「なぜ、そんなことが…」というような出来事が起こってしまうものである。このほど米ミシガン州の女性が、5日間自宅の浴槽から出られなくなり救助された。『ABC12 WJRT』『KWTX』『Inside Edition』などが伝えた。

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浴槽に湯を張り、自分で入ったら当然自分で出られると思ってしまうが、ミシガン州チェサニングに住む女性の場合は違った。アリソン・ギブソンさん(54歳)は、壁に取り付けてある手すりを使わないと湯船から出ることができなかった。そのため普段はその手すりに体を向けるように使っていたようだが、10月15日に限って、どういうわけか手すりが身体の後ろに来るように浸かってしまった。

一旦湯船に浸かると体の向きを変えて手すりを握るという動作ができなかったことから、アリソンさんはバスタブから出ることが不可能になってしまった。携帯電話は別の部屋においてあり、ひとり暮らしのアリソンさんは助けを呼ぼうにもなす術がなかったという。

体が冷えてくれば湯船に新しい湯を張って体を温め、喉の渇きや空腹を覚えれば湯船についている蛇口の水を手ですくって飢えを凌いだ。そうして5日間湯船の中で過ごしていたアリソンさんだったが、ようやく助けの手が差し伸べられた。

19日の午前11時頃、郵便配達人がアリソンさん宅の郵便受けに郵便物が溜まっていることに気付き、異変を感じた。配達人から知らされた近隣住民は、アリソンさん宅の外からアリソンさんの名前を叫んで呼んだ。すると、中からアリソンさんが叫び返してきた。911通報した住民のおかげでチェサニング警察が駆けつけ、窓をよじ登ってアリソンさん宅に入り、浴槽に浸かったままのアリソンさんを無事に救助した。

同警察のステイシー・ウィルバーン警官は「5日間の湯気で、床はずぶ濡れで壁は水滴だらけ、天井からも水滴がしたたり落ちてドアはカビまで生えていました。でも体を温めるためには仕方なかったのでしょう」と話し、アリソンさんが無事だったことに安堵したようだ。

アリソンさんはその後、2日間病院で過ごしたが現在は自宅に戻っている。異変を感じて救助に導いてくれた郵便配達人と近隣住民には感謝しており、今後は二度とこのような目に遭わないためにも近々介護用ドア付き浴槽を購入する予定だと語った。

このニュースを知った人からは、「気の毒に。でも54歳で浴槽から自力で出られないって…大変だな」「もうちょっと体重を落とせばいいのでは…」「動きが制限されている健康状態だったのかもしれないよ」「5日後に外からの声が聞こえたのなら、もっと早くに叫べば誰かに聞こえたはずでは?」「まぁ、無事でなによりだったね。水もあったことだし」といった声があがっている。

画像は『ABC12 WJRT 2018年10月30日付「5-day bath: Postal worker, neighbors find Chesaning woman stuck in bathtub」(Terry Camp)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)