パーマがかかりにくい原因は?

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パーマをかける前の注意点

男女を問わず、パーマをかけて髪の毛のおしゃれを楽しんでいる人も多いでしょう。

でも、その前に注意しなければならないことがあるって、知ってますか?

パーマは薬剤で髪の毛の変形・固定する施術です。

髪の毛の内部は、タンパク質が互いにはしごのようにくっついています。

パーマは、その結合をアルカリ剤によって一度外し、ロッドなどで好きな形に整えた後、酸化剤の作用で再結合させるというもの。

つまり、薬剤が髪の毛内部にまで浸透しなければ、うまくパーマはかかりません。

そこで、美容院では施術する前にシャンプーをします。

しかし、ムースやワックスなどの中には、簡単に除去しきれないものがあります。

ですから、美容院でパーマをかけてもらう前には、特に整髪料などを使わないようにするのが無難です。

また、薬剤の影響でどうしてもパーマをかけた後には髪の毛のダメージが避けられません。

普段から傷んだ髪に施術すると、更にそれが深刻になることがありますので、普段からヘアケアを欠かさないようにしましょう。

パーマがかかりにくい髪質

自分の髪って、なんだかパーマがかかりにくい、あるいはすぐに取れてしまうと感じている人はいませんか。

その原因は、あなたの頭皮環境。

髪質には大きく分けて、オイリータイプとドライタイプがあります。

オイリータイプというのは、頭皮からの皮脂(油)が多く、毛髪をコーティングしている状態。

オイルは薬剤が内部まで浸透するのを妨げます。ですから、パーマがかかりにくいのです。

このほか、キューティクルの密度が高い人も、同じように薬剤が浸潤しにくくなります。

また、いわゆる猫っ毛は、パーマ自体はかかりやすいのですが、取れやすくなります。

猫っ毛は髪の毛が細く、柔らかいのが特徴。

細いので毛髪内部までパーマの薬剤が浸透しやすいのですが、その分抜けるのも早いのです。

さらに、太くてハリのある髪の毛に比べると傷みやすいため、プロの美容師は強くパーマをかけすぎないようにします。

ですから、かかりやすいが取れやすいということになるのです。

過去の施術履歴の影響

さらに、定期的にパーマをかけている人は、毛髪の傷みが進行している可能性があります。

ダメージの種類は表面のキューティクルと、分離・結合を繰り返している内部のタンパク質構造に現れます。

キューティクルの傷みは薬剤の浸透を早くしますが、猫っ毛と同じで、効果も早く失われます。

また、傷んだタンパク質は再結合する力が弱くなります。

そこに何度もパーマをかけると、取れやすくなる上にダメージが蓄積するというダブルパンチになるんです。

最近の美容院では、パーマの前に過去の施術履歴を聞くなどヘアカウンセリングをするところが増えていますので、信頼できる店を見つけるようにしましょう。