宮原知子の演技に国旗を振って沸き上がるファン(撮影・持木克友)

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 「フィギュアスケート・NHK杯」(9日、広島県立総合体育館)

 女子シングルSPが行われ、平昌五輪代表の宮原知子(20)=関大=は自己ベストの76・08点でトップのトゥクタミシェワ(ロシア)に0・09点差の2位につけた。優勝したスケートアメリカのSPと比較すると、3本目のジャンプを3回転フリップから、基礎点が下がる3回転ループに変更したが、でき栄え点(GOE)による加点を得て、合計点でスケートアメリカを上回る得点を記録した。

 基礎点だけで言うと3回転フリップは5・30点で、3回転ループは4・90点。これに後半の1本のジャンプに認められる加点が入り、3回転フリップは5・83点、3回転ループは5・39点となる。

 宮原は10月のスケートアメリカでは、3回転フリップではエッジでアテンションの判定がつきGOEでジャッジ9人中2人に-1をつけられた。この要素では5・91点だった。一方、NHK杯では3回転ループでGOEは1・33点の加点を獲得。合計点では6・72点と、スケートアメリカの3回転フリップを上回った。

 3本のスピンはすべて最高評価のレベル4。ステップシークエンスがレベル3で、もしもここでスケートアメリカと同じくレベル4を得られていれば、SP首位のトゥクタミシェワを上回っていた。この点について宮原は「フリップに不安があったわけではないが、(ループなら)エッジエラーも回転不足も心配がない」と話している。

 また、スケート技術や曲の解釈などを採点する演技構成点は35・75点と出場女子選手で最高得点を獲得した。こちらを踏まえても、宮原のジャンプの難度よりも、各要素の質の高さを追求する姿勢が得点に反映されている。

 以下、宮原の採点詳細。技術点は基礎点/GOE/合計点。

【技術点】40・33点

1)3ルッツ−3トーループ 10・10/1・60/11・70

2)Fキャメルスピン4    3・20/1・01/ 4・21

3)2回転アクセル      3・30/0・94/ 4・24

4)3回転ループ×      5・39/1・33/ 6・72

5)足換えコンビスピン4   3・50/1・20/ 4・70

6)ステップシークエンス3  3・30/1・41/ 4・71

7)レイバックスピン4    2・70/1・35/ 4・05

Fキャメルはフライングキャメル、足換えコンビは足換えコンビネーションの略。3ルッツ−3トーループは、それぞれ3回転の意。スピン、ステップの後ろの数字は獲得レベル。

【演技構成点】35・75点

スケート技術 8・79 つなぎ 8・82

身のこなし  9・00 構成  9・04

曲の解釈   9・04