衆院文科委で発言する桜田義孝五輪相=2018年11月9日午前9時29分、岩下毅撮影

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 国会での答弁に何度も詰まるなどした桜田義孝五輪相に対し、閣僚としての資質を問う声が野党から強まっている。

 9日は記者会見を途中で打ち切ったほか、再び国会で言い間違いを連発。与党からも厳しい声が漏れ始めた。

 桜田氏は同日の会見で、答弁に窮したのは野党からの質問通告がなかったからだとするこれまでの主張を、「事実と若干違う」と撤回した。ところが「具体的な(質問)内容は出ていない」などと再び持論を展開し、謝罪せずにそのまま会見を打ち切った。以前、立憲民主党の蓮舫(れんほう)氏の名前を「レンポウ」と間違えて指摘も受けたが、この会見でもまた同じ間違いを繰り返した。

 その後出席した衆院文部科学委員会の所信聴取でも迷走。東京五輪・パラリンピックの警備指針「セキュリティ基本戦略」を「(サイバー)セキュリティ基本法」と混同し、委員から「そこは間違えたらダメだ」とヤジが飛んだ。今年のアジアパラ大会の開催年を「2028年」とも間違えた。

 立憲民主党の辻元清美国会対策委員長は「これでしっかり五輪ができるのか」と指摘。同党の福山哲郎幹事長は口利き疑惑に揺れる片山さつき地方創生相と桜田氏の名前を挙げ、「安倍(晋三)首相の任命責任を問うていかなければいけない」と批判した。

 与党からも苦言が相次ぎ、公明党の斉藤鉄夫幹事長は「人の名前を正しく言うのは人間関係の基本だ」。自民党の加藤勝信総務会長は「国会は国民が聞いている大事な場だ。そこをしっかり踏まえた対応をしてほしい」と述べた。(大久保貴裕)